我々営業マンにとって、クチが達者なことも資質の内です。

 

 

 

 相手を上手くその気にさせ、時に事実とかけ離れた言葉で、コントロールすることも必要かと思います。

 

 

 

 自陣にとって有利に進めるため言葉を磨くことは、営業マンにとって日々こなすべき修練に違いありません。

 

 

 

 ただ、残念なことに、言い逃れはバレます。

 

 

 

 その時相手を気持ち良くさせても、きっと後でバレてしまうのです。

 

 

 

 最も用心すべきなのは、文面に残したときですね。メールにはじまり、契約書、プレゼン資料、その他いろいろとあります。

 

 

 

 悲しいかな、クチが達者だと、文章にもそれが表れるものです。

 

 

 

 相手を上手くその気にさせ、その場で丸く収まっても、後々厄介ごとのタネになり得ます。

 

 

 

 更に用心すべきなのは、文章は自分以外の誰かも見られる点にあります。

 

 

 

 自分だったら、なんとか言い逃れも出来ますが、他の者がその文章を見、言葉通りにありのまま解釈したら、ごまかそうとした箇所もさらけ出されます。言い逃れのヒマも与えてもらえません。

 

 

 

 とりわけ、業務を引き継ぎしたときなど、その傾向はハッキリ表れるはずです。

 

 

 

 文章だけ残して丸投げすることは、よくある話ですが、丸投げされた後任者は、当然ながら自分の判断で動かざるを得ません。

 

 

 

 後任者が何もわからず、引き継ぎのあった通りにクライアントとやり取りしたら、隠したかったことすべてバレる場合だってあるでしょう。

 

 

 

 また後任者と言うのは、わからないから全部調べることもあります。

 

 

 

 「余計なこと言いやがって!」と怒っても、後の祭りでドンヒャラララ、後任者はどこまでも純粋なドーベルマンみたいなものです。

 

 

 

 「もうすでに退職してま~す」とした場合でも、組織が追ってくる可能性がありますね。

 

 

 

 そんなことを考えると、クチも文も達者たることに間違いはありませんが、未来永劫においてどんな干渉に対しても達者で無ければ、しょせんクチ先ペン先だけでしょう。

 

 

 

 まぁ、その場しのぎの言い逃れからは、逃げられないのかも知れません。私も肝に銘じたいと思います。