対象の撃破或いは攻略を考えた際、日本刀による剣術であれば一刀両断、空手道であれば一撃必殺の奥義があります。
しかし、奥義は奥義であり容易に体得出来るものでは無く、また条件が揃わなければ、一瞬にして対象を殲滅するなど不可能です。
何にしたってそうですが、即座に勝負を終わらせるのは至難です。
故に、手数を増やすことが大事なのでしょう。
営業やセールスでも、一回限りの面会で達成を目指すのでは無く、ターゲットをおとすためには三国志の三顧之礼のように足繁く通うことが必要かと思います。
闇雲に手を出すのは避けたいところですが、なんせ手数を増やす。
すり足で少しずつ距離を詰め、打つべし、打つべし。
全部がクリーンヒットになるわけじゃない、と言うのは至極当然の話です。
一発一発大事にしたいところですが、ただ、手を出さねば勝てぬ。
格闘技の試合でも、消極的な試合運びだと指導をとられるものです。
もし、おかしなところを打ってしまったとしても、打たず固まることに比べたら大した意味は無い。
考え込んで手を出せずに終わるより、どんどん手を出していった方が良い。
手を出した上で考えるのが有用かと思います。
もし実戦形式の練習を積むことが出来るのであれば、本番でおかしな箇所を打たないためのトレーニングになるし、確実に仕留めるポイントをつかむトレーニングになるでしょう。
実戦形式の練習では、どんどんこちらから手を出して研究材料にしたいものです。
練習時に、「だから上手くいかなかったのか」と知ることが出来たら、本番の際には極めて有用な財産になります。
仮に、練習試合で叩きのめされたなら、後に大きな進歩に化けます。
本番では勝つ、と思えたら良いでしょうね。
恐れず歩を進め打つべし。
たぶん、色々なことに通じる戦略じゃないかなと思います。