今日、映画『トロイ』を鑑賞しました。
『トロイ』というのは、ギリシア神話の神代に起こったとされる
伝説上の大戦争、トロイア戦争を題材にした映画です。

 ……まぁ、映画ではなくビデオなんですけどねORZ

 それはともかく、作品の評価はというと、とても良です。
作品のコンセプトが神話上の物語をベースにしつつも、
登場人物の神性を一切排除し、
英雄アキレウスと知将ヘクトルを中心とした人間達の
愛憎、葛藤、政治的駆け引きが、スピーディーに錯綜する、
国家間戦争の只中の、ヒューマンドラマとして仕上がっていて、
とても見ごたえがありました。

 戦争の描写も、ギリシア軍のファランクスを参考に作られており、
リアリズムとダイナミズムに富んでいて、
観ていて興奮を抑えることができませんでした。

 まぁ、ファランクスが紀元前1200年頃に
成立してる訳はないんですけどねw
その頃の戦争というのは恐らく、体系的な陣形などなく、
ガチンコの乱戦でしょうが、戦争という題材を、
映像として描写するためには、
統率されたファランクスによる、軍と軍のぶつかり合いによって、
演出するのがベストの選択と思われます。

 別にリアリズムを追求するからといって、
芸術作品である映画で、創造性を無視して、
時代考証的に正しい映像を作る必要はないと考えます。
そんなものは野暮というもので、
映像資料として学者が作ればよいのです。

 視聴者が、いかに面白いかを追求するという、
その製作者側の姿勢は、
賞賛されるべきものであると、私は考えます。

 この流れが最近、持て囃されているらしく、
『キング・アーサー』や『アレクサンドロス』、
などの映画が次々に作られているらしく、
私としては嬉しい限りです( ̄▽ ̄)ニヤリ

 今回の梟の眼は、素人映画評論家の眼となり、
映画の視点からネタを展開してきました。
その漆黒の翼の梟的な下衆な頭では、
映画の評論とは別に、『ガ○ダム種』が脳裏に
渦巻いておりました。

 私的には人形機動兵器の擁護者なのですが、
人形機動兵器種にも『トロイ』を見習って、
フィクションとリアリズムをキッチリと割り切って、
その上で視聴者が望む作品にして欲しいと願います。

 一応、同じ戦争ツナガリなんで論理の飛躍とか妄想とか言うなw

 今回の下手の横好き絵画は、
ドラクロワの『民衆を導く自由の女神』です。
戦争をテーマにした作品なのでこれも戦争つながりです。

 まぁ、前の絵には何のつながりも無いんですけどねw

 ではでは、今回も皆さんの御眼福に貢献できることを願っております。
                (≧∇≦)ノシ