一昨日の夜中、NHKでガダルカナルで戦い撤退・捕虜になった方々の壮絶なドキュメンタリー番組がやっていました。

戦争についてとやかく言う権利もないので戦い自体を深く追及するつもりもありませんが、アメリカに「戦う前から負けていた」というのが、戦略的見地から見て間違いのないものでした。

①圧倒的な戦力差

ランチェスター戦略について、先日に紹介しましたが、兵力差が三倍以上ありました。

また火気も非常に強い銃器や戦車での聞くに耐えない攻撃など、圧倒的な差がありました。

②用意周到さの差


強力な銃火気が使えるように、日本軍が来る前にジャングルの木々を切って更地にするなど準備万端でした。

また日本軍は北海道の部隊で、壊滅的な打撃を受けた第1陣に代わり配属された2陣などは、第1陣が待ち伏せされた海沿いのルートを避け、ジャングルの中を行軍したのですが元々、ジャングルの経験がなかった。

(体力的にも厳しかったとの事でした)

2陣の師団長は「第1陣と同じ轍は踏まない」と、人員を増やした全軍5000人で配備しました。ただその時の日本のアメリカ軍に対する規模は、アメリカも日本とせいぜい同等の兵員数だと推測していたとの事です。

作戦の場所に行ったらアメリカ軍は一万五千。最初から知っていたなら細かく分断し局地戦に持ち込めば良かったのでしょうが一斉攻撃。

夜間奇襲しかできず、照明弾と激しい銃火で何もできなかったとの事です。


③補給線の脆弱さ


ことごとく、日本からの補給船は撃沈され、兵站が確保できないままでの進軍でした。元々目的地である空港を奪取し、そこにあるアメリカ軍の物資を得ようとしていた為、撤退の際は物資なども完全に底をついていたとの事でした。



別の記憶では日本軍の暗号など全て解読されていたそうなので、特に兵力差や火気の差など、オペレーション・リサーチを行うアメリカ軍にランチェスター氏の考えた法則そのままにやられてしまったのでしょうね。

「戦略とは見えないもの、戦う前に既に勝ち負けの決まるもの」とは、そのように感じます。

話は反れますが、日露戦争でロシアに勝てたのは、いろいろな要因はありますが徹底的に開戦に備え準備してきた事が重要な要因でした。

見える面では陸軍・海軍を強くするように道具の整備と調練を徹底し、内部的にはロシア皇帝制を崩壊に進めるように反皇帝制度を支持する集団・地下組織を支援するなど、しっかりした戦略ができていました。

歴史の側面ですが、戦略は本当に大事だと思います。