2001年ごろ、私は当時いたチームごと独立し、顧客は前職の企業、という形で独立しようと

考えました。


今となっては、トンデモない考えでしたし、軸となるポートフォリオ企業が前職1社のみという

ことで、当然ながら怖くなりました。当時読んだ板倉さんの「社長失格」が、とてつもない

インパクトで私には、「経営の考え方」・「経営者としての人格」の面でマダマダだと思いました。


その後も、有り難い上司・周囲のおかげで、沢山の経験となる仕事をさせていただいたと同時に、

「経営の考え方」では、スタートしたばかりの名古屋大学とフランスのグランゼコールのENPC

(エコール・ナショナル・ポンセショゼ)のダブルディグリーMBAプログラムに応募し、「経営者と

しての人格」という面では2世さんや起業家が真面目に活動を行う青年経営者研修塾(青経塾)に

入塾しました。


全て自費でしたので、当時の貯金は全て吹っ飛びました。


その合間も、グロービスさんの講座受講や、東レ経営研究所さんのMOTコースの第一期と

して受講させていただきました。


特に名古屋大学MBAは、その存在を知ったのが入学願書締め切りの数日前でして、

大学の先生に直接お手紙を書いてコースの説明会にギリギリに滑り込みました。


その時まで、英語で授業を行うとは全く知りませんでして、辛うじて自分のやりたい事、学び

たいと思ったきっかけだけはハッキリとしていましたので、たどたどしい内容を作成し、

友人などにエントリーシートを、ほとんど書き換えぐらいの勢いで英訳していただきました。


結果は、面接では、「君の英語は全くわからない。日本語で面接しよう」と書類をバサっと

されて、「あ~、終わった」と思いながらも、それ以降英語の勉強をどうするかなど含めて

面接内でアドバイスいただきました。


「生かされた・生かしていただいた」私は、入学することができました。


一方、既に続けていた青経塾では、会社の仕事をしながら、毎晩熱心に1000日修行と

うたった研修活動に熱心に参加されており、人間として成長しないと社長として、会社は

成長しないという事を痛感する毎日でした。


決して優秀でもない自分が、そのような場に参加した事は、生涯でも本当に価値のある

経験だったと思います。


学んだことを社業で活かす、その事を忘れないようにと、コア人材育成プログラムの

企画と運営、実際のマネジメントなどに良いと思ったことは社内講習などができるように

先生にお願いをしにいって実施させていただくことができました。


MBAの授業で感じたことは、理系の中でも、たとえば物理学者のような方が経営に

考え方を入れ込むと、とても良い形で原因・結果のアプローチが得られるということと、

可能性を形にすることができるのだという事でした。


ケーススタディ、ビジネスプランなど学ぶこともできました。


一方で、やはり英語がまだまだ難しいと感じていた私にとっては、英語での進んだ

事例・ケースの読み込みに相当時間がかかってしまうハンデを持っていました。


結果的には、企業クライシスの対策本部担当として対応するために、修士論文の

修正を諦めて退学したのですが、それでも良い経験になりました。


テクノロジー・マネジメントの講座が特に良かったと思い、他に何か良いことはないか、

ということで、シミュレーションやMOTの講座を受講したこと、あるいは関 満広先生の

授業で中国の東莞~シンセンエリアでのシンセンテクノセンターなどの日本企業の

活躍が、とても自分にとっては興味の湧く内容となりました。


青経塾には、中国に製造や販路を求める企業があり、これらの社長にご一緒させて

いただき、工場や商談の場に同行をさせていただいた経験や、前職の会社の

中国法人を訪問した時に、そこの総経理(副社長:日本側の社長)から、

隣の席に座ってずっと資料の閲覧や中国人スタッフとの打ち合わせに同席させて

いただいたのが、とても良い経験となりました。


ある授業で、名古屋市の新規産業育成事業に携わっている方とのディスカッションで

名古屋の周囲とした企業は、今の状態はとても良いが、先がない(当時はナノテクや

バイオなどの分野でCOEやクラスター事業として認定されるものが何一つとれて

いませんでした)ですね。とても心配だ、という話をした時に、今ヤリタイ事のひとつで

ある、ナゴヤMOTを考えるようになりました。


産業は、大企業が当然ながらありますが、それらを支える技術力のある中小企業・

SMEの存在が重要になります。


東大阪や関西エリアなどはその意味でとても成功していると感じていました。


そのような中で、大企業・中小企業とで、コアとなる授業は同じでもそれぞれに

適したフレームでMOTなどのコースができないか、というように考えるように

なりました。


これから、それらの実証講座を実現するのと、そのための資金準備に動く形になります。


ナゴヤというのは、ナゴヤ近郊ではなくて、全体(三重県・岐阜県・静岡・長野・北陸など)を

含めた意味で捉えていますが、象徴的なものとしてナゴヤとして記述しています。


賛同していただける方も学界・実業界・個人レベルなどでも少しずつできておりますので

形にしていければと思います。