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「SHEamless zine」
本日は、BAPSよりも長くバーレスクを見てきた素敵な女性2人が発行したファンジンをご紹介します。



「人生はPUNK!人生がPUNK!」
28ページというページ数ながらも、読み応えのあるzine。
個々が個性をしっかりと持ち、離れたりくっついたりしながら同じ世界観の中で表現しています。強く自分を生きる女性たちを、彼女達が思う世界観で知らせてくれる「お色気&パンクな生き様をおしゃべりで探る」ファンジン。今号はSHEamlessを制作するきっかけにもなったバーレスク特集!!
BAPSも興味津々なzineのこと、そして2人のこともちょっとインタビューしてみました。


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Q:お二人は何をする人ですか。
◆melt./山本マミコ
スタイリスト、コスチュームデザイナーを経て、現在は展示を中心に人形や刺繍作品を発表したり、手芸と魔法の“PALMA,BOOK!”、愛とアナーキーについて考える“HOLY☆MOUNTAIN,BOOK!”というZINEを作ったりしています。
◆No Lady Swears / 三宅彩
グラフィックデザイナーです。80年代から現在にかけてのWoman in PunkをリサーチするZine“SOME TRACE OF HER”やSHEamless zineをリリースしていくことと、オリジナルグッズや海外のWoman in Punkの音源やジンをセレクトするオンラインディストロ“No Lady Swears”を最近始めました。


Q:いつからお二人で活動していますか。
◆雑誌「SPECTATOR」でエロチカさんによるエキゾチックワールドのレポートを読んでから、いつか行ってみたい!バーレスクのZINEを作りたい!と夢を語りあったのが出会いのきっかけであり、二人での活動の始まりです。「24ドル」というユニット名が付いてからは10年くらいです。


Q:いままで一緒にした活動内容とは。
◆衣装製作やスタイリングから司会、ホステス、パーティーの企画など…色んなことをやりどれも楽しかったですが、今回の“SHEamless Zine”がいちばん冴えてる!と思います。


Q:SHEamless zineとは。
◆SHEamless zineは女性の生き様から感じるパンクについて考えていきたいジンです。


Q:なぜ今このzineを出そうと思ったのですか。
◆ネオバーレスクムーブメントを作り上げてきた女性達にパンクを感じるし、バーレスクレジェンドは、歳を重ねることはクールでポジティブ、流れに身を任せながら老いに抗わず、なお美しくあること、自分らしくあることを体現している存在だと感じています。

この2つが、私達がバーレスクやネオバーレスクを好きになった大きな理由で、そのことをジンにしたいなぁとずっと2人で話していましたが、実際にやろうとしてもなかなか言語化することが出来ず、感覚的なことを誰かに説明するってとっても難しいな、と痛感していました。パンクという精神、そしてネオバーレスクというムーブメントは一見共通点がなく、まったく別物のように見えるし、歳をとることはネガティヴなことと捉えられがちですよね。

でも、去年リリースされたPEACHES*「I MEEN SOMETHING」という曲では、私達がバーレスク/ネオバーレスクを好きな2つの理由が、目に見える形で表現されていました。それで、この曲を介したら、もしかしたら私達が考えていることをちょっぴり言語化できるかも?!…そう感じて、第1号NEVER STOP ISSUEを製作しました。
コンパクトにまとめて言いたいことだけ言う、シンプルなZINEにしてよかったです。

zine掲載のmelt. 制作のサタンズ・エンジェル人形!


Q:お二人はなぜそんなに女性に魅力を感じているのでしょう。
◆魅力的な人の生き様を、ほんの断片でも垣間見ることができたり想像してみることはすごく刺激的だし楽しい。女同士の集合意識のようなものがあるのか、はわかりませんが、私たちにそう感じさせる人は圧倒的に女性が多いです。


Q:SHEamless zineの今後は。
◆次号でも私達が考える/感じる“パンク”な精神を持ったバーレスクダンサーについても引き続き言及する予定です。たとえば、Pleasant Gehman。彼女は実際に70年代はパンクシーンにいて、その後Princess Farhanaという名でベリー/バーレスクダンサーとして活動している、まさにSHEamless(シームレス)な女性の1人。今年の夏頃に第二号の発刊とそれに合わせたパーティーを計画中♪


PEACHES*(ピーチズ)とは?>
エレクトロ・クラッシュの女王とも呼ばれたPEACHESは、その名からバンドと思われがちですが、カナダ出身の女性によるソロ・ユニットです。セクシャリティ、フェミニズムに関するテーマを題材にした歌詞、ハイセンス過ぎるビジュアル、パフォーマンス…全てが超絶かっこE!
多くのアーティストとのコラボレーションも多く、CHICKS ON SPEED、IGGY POP、YOKO ONO、JOAN JETTなどなど、直近ではKIM GORDONも。SUMMER SONICや2009年のFUJI ROCK FESで来日もしています。


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『SHEamless zine #1 NEVER STOP ISSUE』
リソグラフ印刷 / A4変型 / 28P / ¥600

山本マミコ(melt.) ・三宅彩(No Lady Swears)
これはふたりの女のおしゃべりで作るZine。
Peachesの曲「I Mean Something」のMVをベースに、バーレスクとパンクのシームレスな関係を探る対談、バーレスクレジェンド達の物語や、レジェンドのファンアート(人形や刺繍)、Peachesのインタビュー翻訳などを収録した、官能やお色気、女の生き様をめぐる28P。
SHEamless zineで取り上げているPeachesのMVやバーレスクレジェンド達のショーなどをまとめたプレイリストを公開しました。ぜひこちらもチェックしてみてくださいね★

https://www.youtube.com/playlist?list=PLY_z5zWd1jlY-MRgG-17p-ro3_8OXtb6Q
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参加イベント
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3/18(金) 19:00~
Blue Moon Lounge@渋谷THE GUINGUETTE by MOJA
バーレスクダンサー・ミスキャバレッタ嬢がマダムのイベントBlue Moon LoungeにPOP UP SHOPで参加。

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山本さんの展示
GAL SHOW Vol.02
期間:2016年4月2日(土)13:00~5月8日(日)23:00
場所:Garage Art Laboratory(神奈川県川崎市)
Information:http://Garage-Art-Laboratory.com/
国内外で活躍するアーティスト達によるグループショー。

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三宅さんのweb shop
NO LADY SWEARS
http://noladyswears.theshop.jp/
『SHEamless zine』他も販売中。