キングオブコント準優勝、2700「リズム系のネタは僕らがすべてやり尽くす」 | NIKE SB VANS Supreme...

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 キングオブコント2011準優勝でブレイク続行中の2700。「♪右ひじ左ひじ 交互に見て~」のネタはどうやって生まれたのか? 自称“最後のリズム系芸人”インタビュー!

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——そもそも、“なんの脈絡もなくひじを出すだけ”というあのネタは、どうやって生まれたんですか?

【八十島】コンビを結成して、割とすぐの頃にたまたま思いついたんです。ある日、芸人の先輩方と一緒に楽屋にいたら、ツネが先輩に向かって延々とオチのない話をしだしまして。それがホントに、ひとっつも面白くない(苦笑)。“これは芸人としてアカン。どうにかせな!”と必死に考えてたら、突然、「♪そんな話をしているけーれど 右ひじ左ひじ…」っていうフレーズが口をついて出たんです。そのときすでに、僕の頭の中ではメロディも動きも完成してたんですけど……。

【ツネ】僕のほうは、「何を言うてますのん?」って感じでした。

【八十島】ツネさんは、常に僕のギャグを理解してくれないんですよ(笑)。でも、このギャグも舞台でやってみたら、お客さんにウケて。

【ツネ】そこで初めて、「これって面白いもんなんや~」と教えられた感じですね。

【八十島】完全に、お客さんのほうが先をいってますよね(笑)。ツネは、人を笑わせようとしてるんじゃなくて、いつも舞台の上で淡々と職務を遂行しているだけですから。

——昨年行なわれた「キングオブコント2011」でも、ネタの直後にツネさんが「正直、これやってて何が面白いのかちょっとわからない」と言ったことが話題になりましたね。

【ツネ】あぁ、あのネタですか。(やや考える間があって)正直、今もわからないですね。

【八十島】だから、人前でそれを言うなって!

——(笑)。確かに、あのときのネタ「キリンスマッシュ」は、キリンのかぶりものをしてテニスのラケットを持ったツネさんが、延々「スマッシュ」「レシーブ」を繰り返すという、超シュールなコントでした。おふたりのように、歌や音楽に乗せてネタをする“リズム系”というお笑いのジャンルの中でも、ちょっと見たことがない展開で……。

【八十島】僕の中では、あのネタを思いついたときは「これがリズム系の究極形やな」と思ったくらいなんです。今後、これ以上のものを作れって言われても、もう誰も作られへんやろうっていうくらいの完成度のものができたという手応えがあったんですけど。

——そもそも、リズム系って数年前からブームになってましたよね?

【八十島】そうですね。だから、遅れてきた僕らは“最後のリズム系”と人からいわれるくらいに、めっちゃいろんなことをやり尽くしてやろうと思うんです。次にリズム系の芸人が出てきたら、「それ、もう2700がやってたやん!」って言わせたい、と。

——すごいこだわりを持ってリズム系のネタをやってるんですね!

【ツネ】あの~、僕は漫才がしたいんですけど……。

【八十島】ぶち壊しやっ!

——(笑)。そういえば、おふたりは最初、漫才をされていて、しかもそのときはツネさんがツッコミだったんですよね?

【八十島】そうなんです。ただ、ツネさんのツッコミのレベルがあまりにも低くて……。なんせ小学3年生レベルですから。

【ツネ】ちょっとちょっと。そんなことはないでしょう(ローテンションで)。

【八十島】皆さん、今のがプロのツッコミだと信じられますか? これはもはやツッコミではなく、ただの“訂正”でしょう(困り顔)。

——わはは! 2700さんのように、ネタの大会で注目されてブレイクした方って、その後、「トークはちゃんとできるのか?」と視聴者から厳しく見られがちですが。

【八十島】正直、先行きは非常に不安ですね(断言)。

【ツネ】僕にあまり求められても困りますし(即答)。

——え~!? このままじゃ“一発屋”になっちゃいますよ!

【八十島】それはホントに怖いですね。こうなったら、ツネの整形ネタ(ツネさんは80万円かけて目元と歯を整形したことで有名)で引っ張るしかない。視聴者の方から、「次にツネに整形してもらいたい箇所は?」というリクエストを募って、ワンクールごとに整形させるっていうのはどうですか?

【ツネ】僕は割と今の顔で満足してるねんけど……。ただでさえ、息子たち(今年1月に双子の男児を授かった)が、昔の僕の顔にちょっと似てて、「このままだと今の僕にも嫁にも似てへん。この子らにも整形してもらわなあかんな」って心配してるんですから。

——ツネさん、その調子で、面白エピソードを話してください!

【八十島】ツネ! このムチャぶりに応えられてこその芸人ぞ!

【ツネ】任せてください。……こないだね、満員電車に乗ったんです。そしたら帽子が落ちそうになったので、こうやって(額のあたりを押さえて)たら、次はカバンが落ちそうになったので、こうやって(下腹部のあたりを押さえて)たんですけど、気がついたら……。マイケル・ジャクソンみたいなポーズになってたんですよ。

【八十島】……ね? 雑誌の取材なのに、微妙に文章にしづらいエピソードを話すところが、すごく残念でしょ?

——(苦笑)。次に来ていただくときは、文章にしやすそうなエピソードをお願いします!

【ツネ】(ボソっと)マイケル・ジャクソンのところで、「(爆笑)」って書いといてくださいね。

【八十島】セコっ!

(取材・文/西中賢治 撮影/佐賀章広)

■2700
(左)八十島、(右)ツネ。2008年に結成されたお笑いコンビ。「キングオブコント2011」準優勝。八十島の歌に合わせてツネがボケていくリズム系コントで、さまざまな番組に引っ張りだこ! 初の単独DVD『2700 BEST ALBUM「SINGLES」』(よしもとアール・アンド・シー)が発売中。
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