何も出てこなくなったのは
いつからだろう
満たされない部分を
埋めるように吐き出していたのか
満たされていたから
こぼれるように溢れ出していたのか
今は
何も出てこない。
終わりを悟ったのは
初めての日 だった
仕事はそういうもの
これがビジネス
理解は出来ても
受け入れられるほどの狡猾さは
持ち合わせていないみたい
宇多田が染みる、そんな春
街を走れば
綺麗な花が目に入る季節
画面を見る日々
共に抜け出せたらなんて
陳腐で叶わない妄想
心地よい風に
乗せる鼻歌もない
暗闇、静寂、たまに通る車、家電の呼吸
髪をバッサリ切って
歯医者に通って
下着を新調する
少しでも
歩を進めたくて
酒を飲めば、気を使う。
酒を飲めば、
空虚な狩猟本能が牙をむく。
動かず、動じず、深呼吸
動いても、何もないことを
解っているから。