大家好!
天津赴任、2年目の陽陽ヤンヤンです!
私のブログは「天津yanyan」で簡単にググれますからネット検索してくださいね!

今後天津赴任が決まって今日本で中国赴任の準備をされている方の為に
なかなか日本で情報を得られない
最新の天津事情をお伝えします。
毎日ブログを更新していますので、各テーマ別にファイルしている過去の記事もご参考ください!!

天津に赴任してからこれまで数多くのピンチはありましたが
やはりこの国においていかなるピンチの中で、
最大のピンチは、
携帯電話を紛失する事だと思います。

これまでの記事の通り、特にテーマ別記事の
「中国アプリ」の記事を見ていただければわかる通り
スマホ決済や各種アプリを使う事が日常生活のキーになっている昨今。
携帯電話に完全に全てを依存している生活なので
なくなるとなると、それはえらい事!

今回はそんな2018年冬の、思い出話です。

その日は天津に赴任して来てまだすぐの、
日本人の若者を
私たち天津人が(ん?私もか??)
歓迎会をやろうという事で
火鍋を食べにいくことになりまして

今日はビールで逃げるの禁止!
最初からバイジュー(白酒)を乾杯乾杯で!
と、ワイワイ大騒ぎしながら飲んでました。




強烈な料理ばかり。
牛の○ン○マとか、
羊の○ン○ンとか、
ゲテモノ、キワモノばっかりオーダーして
女の子は
「もー!やめてよー!オエー!」ってたべなくて男子たちが
「ヒヒヒ!精がつくんだぞお?ほれほれー」
と、笑いながら

次々キワモノをオーダーして
それを食べながら
バイジューのボトルをどんどんお代わりしていくという
「死のレース」をやってまして。

その日は日本人の新入り君は、
最初はすごい元気で盛り上がっていましたけど
途中で足にきて自力では立てなくなり
飲み会の終焉には、ついに完全に動かなくなってしまいました。

終了〜!!

女性社員を先に帰らせて
私と、男性社員2人とで、新入り日本人男性を担いで
タクシーへ。

こういう時、タクシーの運転手は二種類居て、

ものすごく嫌がって、吐かれると困るから早く降りてね!という態度の人と

おー!よく頑張ったなあ、この日本人!
家の前まで行ってあげるからね!がってんだ!
うん!頑張った頑張った!!
という爽やかな態度の人と

二手に別れます。

この運転手さんは後者の人で本当に協力的で助かりました。

そして家の付近まで到着。

彼の部屋の番号を知っているのは私だけ。
えーっと35棟の20階だから、、、
と、
私のiPhoneのメモ欄に記載している
彼の住所を見ながら、私が道案内。

運転手さんと男性社員2人の三人がかりで
エイ!エイ!と掛け声とともに
彼を運び。
私は彼ら三人分のカバンを全部持ちながら、
携帯電話を見ながら誘導する。

運転手さん以外みんなして相当バイジューを
飲んでいるから
私含め足元がユルユルで、おぼつかない!(^^)

なんとか運んで
マンションのゲートまでたどり着き、
一度地面に新入り君を置いた瞬間。
新入り君は、身体をエビさんのように
ピクピク動かしながら、一気に喉元からリバース!!

ウワーオ!
道路にもんじゃ焼きが!!!

シンガポールのマーライオンだあー!


それを見た運転手さんが
「流石にもう帰っていいかな?」と
言ったので

「運転手さん、ありがとう!助かったよ!」

そう言って帰ってもらって
さあてじゃあ最終的にエレベーターに乗せなきゃねーと
再び動き出した際に、

。。。。


私の左手からiPhoneがするりと抜けて、
カラン!

と何かにぶつかる音!

ん?

いま、もしかして、携帯落とした??

あたりを見回すものの、、、。

げーーー!
見当たらない!!

やってもーたー!


でもエレベーターから男性社員2人が
「すいませーん!何階ですか〜?!!」
と大声で叫んでる。

ここはとりあえず彼を部屋に運ばないと!!

あー!でも私のiPhoneがあー!!

白酒で大酔っ払いしながらも
「我的手机!我的手机!(私の携帯が〜)!」
と、無意識に中国語が口をついて出ます。


後ろ髪を引かれる思いで
強烈にバイジューに酔っ払い、脳みそフラフラながらも
まずは彼の部屋に。

「鍵はどこにあるんでしょうか?」

「任せときな。ここのカバンのジッパーの中の、、、ほら、ここに!」


私たち日本人同士は
飲み会=バイジュー白酒との死の闘い。
だからどちらかが死んでもいいように、
酔っ払う前に鍵のありかを互いに教えあいます。
だから問題なし!!

そして鍵を開けてその死に体をリビングのソファーに投げ込みました。


天津人2人はミッション成功、やり遂げた達成感でイェーイ!とハイタッチして
ヤイヤイ言いながら喜んでいます。
こいつら相当酔っ払ってるよ!!
もう夜中だから奇声をあげるのはやめなさいって!!
だけど私はそれどころではありません。


iPhoneがあー!!!



一階に降りて事情を話すと
天津人2人がビックリ。
そりゃあエライこった!明日から生活ができない!
一気に2人の顔が真顔に変わる、、、。

しかし周りは街頭ひとつない真っ暗け。

残り2人が携帯電話のライトで照らしながら
その周囲を全員の足で道路を蹴りながら
一通り歩いたけど無い!

念のためタクシーを降りてからの経路を確認しても無い。

とりあえず今は酔っ払っているし
真っ暗で何もわからないから
明日自分で探すから、
君たちは今日はもう帰りなさいと伝え

それぞれ帰路に着きました。

頭はバイジューでふらふら。
体は、みんなの荷物を持って歩き続けて、ふらふら。

でもベットに潜っても流石に一睡もできません。
当たり前です。
中国人はスマホに依存しすぎていて、
無くしたが最後、今日から生活の一切ができなくなるのが分かっているからです。

朝の5時半頃、夜が少しずつ白んで来て
夜明け間近に、懐中電灯を持って現場を再訪。
当時は12月。さ、寒い!!
マイナス何度なんだろうか??

しかし、、、。


どうやっても無い。無い。無い。
それと、あたりはルンペン、、
えーっと今の人って、
レゲエさんと言う隠語でまだ通じますか?
ようは朝方ゴミをあさっている人たち、
が、
たくさん居て。
もうこの人たちにパクられているかもと絶望。

何回も別の日本用の携帯電話から電話しましたが、繋がらない。
「電源を切っているか、、、、」
と言うメッセージしか流れて来ません。

あー、もうこりゃあ、とっくにやられとるなあ!!

諦めてまたまた家に帰り
まずはこの事実を総務担当に連絡しなければ、と思い直しました。。
携帯電話の機体そのものは私のものだけど
入っているSIMカードは会社名義のものだから。

うー、バイジューで酔っ払ってる場合じゃねえなあ。
でもこうゆう時中国語でどう言ったらいいんだろう。
なんとか電話で伝えるしか無い!

もう一台、日本で使っていたSIMカードが入っているスマホがあったので
そのスマホに微信WeChat の中国のI.D.で、
まず微信を別の携帯の画面上に復旧。
それを元に総務担当に微信電話をしました。
日本のSIMカードの入った別の携帯電話だけど、WiFi環境下ならそれで自分の微信に登録されている人とは連絡が取れます。

酔っ払いつつ、なんとかしどろもどろに中国語で電話。
彼が日本語のわかる別のスタッフを通して
連絡をくれた。

「中国のSIMカードはもう一度買えばいい。電話番号は変えずに済むので、インストールしてあったアプリはすぐに復活できる。」
「中国は日本と違って被害届けを警察に出しても意味がない。探してなければ諦めるしか無い。」
「9時になったらマンションの管理棟に電話して防犯ビデオを特別に見せて欲しいと交渉する。
なので、それまで待って欲しい」

と。

さすが中国。監視システムはすごいな。
日本だと考えられない。


すると昨日一緒に飲んだ残りの全員から次々と
私のこの日本のSIMカードの携帯電話に次々と微信でグループチャットの連絡が!
「大変でしたね。これも私たち全員の連帯責任です。みんなでもう一度探しましょう!」

うー涙でるー!ありがとー!
さすが天津人!みんないい奴だあー!

クッソー!これもあれも
全部あの新入り日本人のせいだー!ムカつくー!

微信電話で電話してみると

「ん?あー?お疲れっすうー、眠いっすー、
覚えてないっすー、
どうしたんすかあ?今何時っすかあ?」

とガサガサの声でモゴモゴ言ってるし。

「今からみんなが来るってさあ」

とボソっと言うと、飛び起きて走って現地に駆けつけて来ました。髪の毛は寝癖のまんま。

その仲間たちのうち、2人がiPhoneユーザーでしたので、
さっそく他のユーザーを探せるアプリを起動。

「そうですね。最後に電源を誰かに切られた場所は
たしかにこの現場です。
でもおかしいですね。どこにも落ちてない。」


「じゃあやっぱりもうとられちゃった後かもしんないなあ。」
「そうですねえ。その可能性が高いですねえ。」

ふと、やらかした日本人新入り君の顔を見ると
顔面蒼白。。

え?バイジュー呑みすぎて気持ち悪くなっちゃった?バカだなーこいつ!
なんて思っていたら

「見つけたー!」
と1人が叫ぶ!

なんと!!

植木の枝にささっていました!

そりゃいくら地面探しても出てこないはずだ!!

捜索後二時間!!

その瞬間、全員で雄叫び&ハイタッチ。
でも一番喜んでいたのは新入り君でしたね。

「明日から一生口きいてもらえなくなる、
って覚悟してました」
って半べそかいてました。

そしてその後、参加者全員を呼び、
私は自宅で朝粥を振る舞いました。
だって全員夕べのバイジュー白酒飲み過ぎで
胃壁を相当やられちゃってますからね!!

天津人にはこれ↓



私がいつも食べている
朝粥&臭い豆腐セット。(^^)
もちろんパクチーもこの上からドッサリかけてあげます。
日本人、絶対無理ね!(^^)

そしてその新入り君にはこれ↓


朝粥&日本で買い置きしておいた、
京都;寺町のしそ昆布と、高級紀州梅セット。


天津人のみんなが是非梅干しを食べてみたいと言うので
1人にあげた途端、瞬間に口からスポーンと吐き出してました(^^)
やめときゃいいのにね。(^^)

でも。
一緒に作った赤出汁の味噌汁は
「有意思」おもしろい!
でも塩辛いなあかなり、どこが美味しいの?これ?、、、と
言って飲んでました。

二日酔いに赤出汁と朝粥!

最高の組み合わせですよね!!


それと
卵とトマトの中華炒めを人数分ふた皿を作りました。


私が作るやつは鶏ガラだしを大目にいれるので

「中国料理店より全然美味しい!」
と天津人たちに大絶賛!!。
お世辞かな?(^^)

あと暖かい緑茶を作ってあげて。。。と、、。

いずれにせよいつでもすぐにパーティができるぐらいの
手際良さに皆さん感心いただきました。

えっへん!!

(まあ何回も、天津人を呼んで手料理を振舞っていますのでね(^^))

そしてめでたしめでたし。

私の天津生活の命はかくしてつながったと言うわけです。

そのあと参加してくれたみんなにお礼のプレゼントを
買いに行き
第一発見者の天津人の同僚には、お子さんがまだ小さく、
この時期はクリスマスシーズンだったので、
サンタクロース関連グッズをたくさん買って
プレゼントしました。
お子さんは大喜びしてくれたようです。

という事で皆さん。

バイジューを飲むときは、暗がりで携帯電話を触らないように!
(え?そこ??!!)

私のような失敗をしないよう
ご自愛ください(^^)


ほんと、この国は携帯電話が全てですからねー!