今日は秋晴れの中、鎌倉まで脚を伸ばしてみました。

往古より「長谷観音」の名で親しまれる当山は、正式には「海光山慈照院長谷寺」と号します。
開創は奈良時代の天平八年(736)と伝え、聖武天皇の治世下に勅願所と定められた鎌倉有数の古刹です。本尊は十一面観世音菩薩像。

木彫仏としては日本最大級(高さ9.18m)の尊像で、坂東三十三所観音霊場の第四番に数えられる当山は、東国を代表する観音霊場の象徴としてその法灯を今の世に伝えています。


そして1380(康暦2・天授6)年、
鎌倉公方(※2)の足利氏満から
禅興寺中興の命を受けた
関東管領・上杉憲方が寺院を拡大し、
塔頭も建てました。
この時、明月庵は明月院と改められました。

禅興寺は一時期、
関東十刹の一位にまでなりましたが、
明治初年に廃寺となり、
筆頭の支院だった明月院だけが残りました