日本に帰ってきて10日が経った。
妻もタイへ帰り、ようやっと落ち着いてきたので、仕事探しですね。
私の帰国は2月下旬なので、それまでの短期アルバイト。
最初は期間工などを考えていたのですが、期間工はお金だけと割り切ればいいのですが、どうも夢がない。
何かお金だけではなく自分にプラスになるようなものはないかと考えました。
そこで、思いついたのが介護です。
現在タイも日本ほどではないにしろ少子高齢化になりつつあり、あと数年したら、かつての日本のような猫も杓子も介護ビジネスのような時代になるでしょう。
そして政府も徐々に介護事業に目をつけつつあるようで、厳密にはBOI(board of investment)ではないのですが、リハビリテーションがBOIの対象になっていることを考えると、介護事業も若干かするのではないかと思い、日本で介護施設でアルバイトをしてノウハウを学び、タイで独立も有りかと。
そんな考えがふと浮かんだんですね。
それですぐに介護関係の仕事にアプライすると、すぐに派遣会社から連絡がきました。
よほどやる人がいないのでしょうかね。
といいますか、私は直接介護の施設とつながりたかったのですが、オンラインで仕事を探すと、必ず中間業者の派遣会社が入っています。
流石に中間マージンの国ですね。
全く何から何まで中抜きなんですね。
それで、すぐに派遣会社から電話がかかってきて、こう聞くんですね。
「あなたは老人のおむつを替えることに抵抗がないですか?」と。
私は派遣会社2社に登録したのですが、2社ともまず第一声がこれでした。
私が介護職にアプライした動機はおむつ替えではなく、介護職全体の流れを学びたいからだったのですが、まず第一声が「おむつ替え」しかも2社連続で同じことを聞かれました。
介護っていろんな資格があったり、そのためだけの専門学校があったり、大学があったりするのですが、それらの目的はおむつ替えなのでしょうか。
私おむつ替えなら別に学ばなくてもいいのですが。
なんか派遣会社の方の話を聞いていると、あたかも介護という仕事の中心がおむつ替えのように聞こえてきてしまいます。
私は介護全体を学びたかったのですが、バイトで入るとおむつ替えだけのようなので、今から約半年日本に滞在しておむつ替えのテクニックを磨いても仕方がないような気持になってきました。
まあ確かに何の資格も持たなければおのずと3K労働になってしまいますよね。
私は結構介護職は舐めていましたが、その舐めた介護職のなかにもヒエラルキーが存在するようで、バイトはその中でも一番下のおむつ替えをやらされるようですね。
別におむつ替えが嫌なわけではないのです。おむつを替えても介護職の全体の流れが見られるのならばそれでいいのですが、あたかもそれしかさせてくれないようなものの言い方でしたので、これならお金だけと割り切って期間工をやったほうがいいのでは?
そんなことを思い始めます。
そして私の場合、こう思い始めるともう駄目なんですね。
ということで却下ですね。
まあ、今日も派遣会社からの誘いの電話がくるでしょうから断ります。
とりあえず今日は高時給のものを中心に探そうと思います。
まあ私の場合はとんでもない欲のためにその人生を結構台無しにしてきたのですが、その悪い虫がまた動き出しているような気がします。
最悪の場合こっちにいる5か月間時給のいいものを探し続けるだけで終わるかもしれませんね。