「逆ソクラテス」 伊坂幸太郎 を読んでひとり言
小説の内容は、小学生がメンイの短編集だ
なんか、なんかなぁ・・・・
悲しくなってくるんだ
最近、この小説だけじゃなく、自分だけ時代からおいて行かれた気分になる
特に、今回の様に小学生の世界とか見ていると、あまりにも自分が過ごしてきた風景が違いすぎて、今の時代に嫉妬してしまうんだ
私たちの時代は・・・・なんて言いたくないのに、自分の中から漏れ出して、溢れてくる
この短編集の中に、バスケのコーチが怒鳴ってばかり、それを冷静に分析している小学生
その図がなんか、イラってさせる
私の子供時代は、怒鳴って理不尽に暴力をふるう先生は結構いた
親もだ
あの頃の私も冷静に親や、先生を分析していた記憶はある
分析結果は、はやく大人になりたいなっていつも思っていた気がする
きっと、今も昔も、何かしらの問題はあって、問題がかわるだけで、問題がなくなることはない
それは分っている、ただ嫉妬してしまうのは、今の子供たちは、守られているよなって思うからだ
暴力があればちゃんと罰せられる、親さえも罰せることができる
周りの空気が、子供の言う事をちゃんと聞いてあげよう、受け入れてあげよう
個性を大事にだ
私たちのあの頃は、親や、先生の言う事は絶対で、大人中心の世界で、みんなと同じを要求されて育ったのにね
ひがみだよね
逆ソクラテスに出てくる子供たちは、ある意味大人に見えて、そして賢い
自分の考えを持っていて、あの手この手で、いろんなことを考える
私たちの時代の子供たちの中に、暴力以外で大人やいじめっ子に反逆をしようと思う子供がどれだけいただろうか?
先生に一泡吹かせてやろうと、暴力以外にやれた子供がどれだけいただろうか?
いたとしてもそれこそ、暴力や大人の権限で、理不尽に返り討ちにされるのがオチだ
私たちの世代に、ヤンキーと呼ばれる不良たちが流行っていたのは暴力に訴える人、暴れることでストレスを発散する人が多かったからじゃないのだろうか?
いや・・・居場所を確保するため、そうするしかなかったのかもしれない・・・
私自身はヤンキーじゃなかったから、その世界はわからないけど・・・
まあ、今の時代は時代で、きっと子供たちは、私たちの時代とは違う問題で、苦しんでいるのかもしれないけど・・・
いやいやいやいや!この物語はこんな重くもなく暗くもないのだ!
むしろ爽快で、すがすがしいのだ
そして、ほわっと心があたたかくなる物語だ
「僕はそうは思わない」本文より
大人になっても、心の芯の部分でしっかりと持っていたい言葉
自分が自分であるためにね
そんな、ひとり言だ
補足
ここに書いていることは、ひとり言で、あくまでも私の個人の感想で個人的に感じたものです
気分を害した方がおられましたら、すみません
どうかスルーしてやってくださいm(_ _ )m