各種機械部品や油圧システムなどを手がけるKYBの
免震・制振用ダンパーでデータ改ざん事件が起こりました。

 

検査に適合しなかった場合、
製品を分解して調整する必要があり、
その手間や時間を惜しんでの不正だったとことですが、
どれだけの「企業としての信用」が失われたかは
想像に難くないと思います。


神戸製鋼、日産、東洋ゴム....
検査データの改ざんは後を絶ちません。

 

これらは
現場の意識だけの問題ではありません。

利益追求を求める経営トップの責任であったり
より安い商品を求める買い手側企業の責任が
大きいと思います。

 

 

ここまで、書いて昔
偽装牛肉で大きな話題となった
北海道のミートホープ事件を思い出しました。

 

この事件は
「牛肉」と表示された挽肉の中に

豚肉、内蔵肉、血液、パンの切れ端などを混入させて水増しを図ったり、

腐った肉を薬品処理して出荷したりとむちゃくちゃだったのですが

ミートホープの卸売り先の企業の中には
非常に仕入れ条件が厳しいと噂される企業がありました。

 

通常の企業なら受けられないような
発注金額でも楽々と受注できてしまったミートホープ。

 

ミートホープを養護する気持ちは
これっぽっちもないですが
発注する側の企業にも問題はなかったのでしょうか?


偽装や改ざんについては
「するもの」だけにスポットを当てるのではなく
「させるもの」は誰なのか?を考えない限り
決してなくならないと思います。