本を読んでいたら面白い記述が載っていました。
明治時代初期、海軍が医学の向上を計り医官を留学させるのですが、その時に政府はパスポートを発行します。
もちろん、その頃はパスポートと言う現代の英語名では無く「旅券」と言う日本語すら使われていない時代です。
ちなみに「旅券」は明治11年に正式名称として決まったようです。
それまでは一定した呼び名はなく、印章、印鑑、旅切手、免状などの名称が使用されていたようです。
その本の主人公の場合は「渡海免状」を受けとります。
面白いのは、その記述です。
第1584号
海軍生徒 高木兼寛
籍 東京士族
齢 25年10カ月
ここからが興味深いのです。
眼 並
鼻 やや高
口 並
面 やや細
色 浅黒
身 並
と記されてるようです。
幕末の坂本龍馬なんかは写真に写っているくらいだから、既に日本にカメラは入ってきてるものの、まだ一般的では無かったのでしょうね。
それで顔の特長を細かく記していたんでしょう。
眼が並って。細目とかたれ目とかあるんでしょうか? 外国なら目の色を書きそうなものだけど日本人は黒以外居ないから、色を記す必要も無かったのでしょう。
口が並って・・・大口、小口が居るんでしょうね。おちょぼ口
も有りなのかな??
顔の色を浅黒表現しています。黒人でも無いのに・・・。
黒く日焼けしているとか表現しますから黒では無くとも黒と表現してたんですね。
身の並も面白い。高い、低い、並の区別なんでしょうか?
これには載ってませんが、外国のパスポートならきっと髪の毛の色は必須でしょうね。
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