毎日新聞“毎日歌壇”(伊藤一彦氏選)に入選した私の短歌です。(2024/5/20)

  キラキラとした思い出は靄の中
  何歳だったかさえあやふや


ふと、若かりし頃を振り返った時の もどかしさを詠みました。

最近 読んだ小説に こんな一節があります。

(原田ひ香『定食屋「雑」』p.157-158)
  ふっと高津は思った。
  こんな時間もいつかは懐かしくなる日がくるのではないだろうか。
  子供や妻と一緒にいた時と同じように。

  
(70代の高津が行きつけの定食屋で夕食をとっている場面より)

思い出は、どんどん遠くなり薄れていく一方で、新しい思い出が生まれること、
そして、何でもないような日常の“今”の大切さに改めて気づかされました。


短歌のご紹介でした。

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ある日 見かけた ピンク色の花たちです。


石楠花
(シャクナゲ) 見事でした


夕化粧 十字架みたいな雌蕊


芋傍食
(イモカタバミ) 可愛さと たくましさと


山茶花
(サザンカ) カタツムリと一緒に

ご覧いただき、ありがとうございました。
(4月下旬/座間市立 芹沢公園ほか)