毎日新聞“仲畑流万能川柳”(2023年10月)に入選した私、ぼうちゃんの句は こちらの 2句でした。

「10か月載らぬご常連を案ず」
(11日)


「何種類成分混じる居酒屋臭」(17日)

同じく“仲畑流万能川柳”、10月の全入選句(540句)から、ぜひ ご紹介したい 4句です。

「染脳の方がピッタリでしょ洗脳」
(7日/安曇野/荻笑さん)


たしかに、“洗”うより “染”めるのほうがピッタリです。

「この宇宙誰かの鼻の穴かもなあ」

(8日/久留米/モロヘイタさん)


“鼻の穴”、ありえなくはないですね。
宇宙の外側って本当に謎です。


「軍拡も詐欺もフツーの顔で来る」

(12日/別府/タッポンZさん)


“フツーの顔で来る”という表現にゾッとします。
谷川俊太郎氏の詩「生きる」の中の“かくされた悪を注意深くこばむこと”という一節を思い出しました。


「必要か機という漢字の最後の「、」」

(15日/福島/烏賊人参さん)


小さな一つの点への まなざしが斬新ですね。

そういえば、博・薄・敷の点も悩ましいです。
もし、はじめから点がなければ、すっきりするのに。


10月も たくさんの句を鑑賞させていただきました。

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草むらに蝶が たくさんいました。


ヤマトシジミ


綺麗な青色の翅


ごちそうはカタバミの蜜


カタバミのそばに イヌタデ


アキノタムラソウも

ご覧いただき、ありがとうございました。
(10月下旬/神奈川県 大和市 “泉の森”)


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谷川俊太郎氏の詩「生きる」を出版社のウェブサイトで読むことができます。
ナナロク社>写真詩集『生きる』全文