毎日新聞「仲畑流万能川柳」に2020年1月に入選した私、ぼうちゃんの1句です。
「人件費削って増えるゴミの量」(13日)
入選した日、この句の意味がわからないと夫に言われました。
私はファーストフード店を例に挙げて説明しました。
夫いわく、そういう店は元から人件費をかけないようにしていると。
なるほど、"削って"より、"抑えて"にすればよかったです。
ちなみに、冒頭の句と同じ1枚のハガキに書いたお気に入りの句
「イートインだけれど使い捨て容器」
はボツとなりました(笑)。
同じく「仲畑流万能川柳」、1月の全入選句(540句)の中からぜひご紹介したい13句を4つのテーマにわけてみました。
①目から鱗のユーモラスな句
「白黒でいいんじゃないか囲碁中継」
(19日 福岡 小把瑠都さん)
「あの世には恐竜たちも居るのかな」
(14日 宮崎 佐土原ナスさん)
②深く共感する句
「水ならばコップ一杯限度だが」
(29日 神奈川 カトンボさん)
「形式がほぼ固まってきた謝罪」
(4日 静岡 石垣いちごさん)
「「絶対」の多用信用失わせ」
(8日 海老名 しゃまさん)
それと、"永久"も。
「60年生まれ昭和か西暦か」
(4日 枚方 登美子さん)
"60"という例が大変絶妙だと思います。
複数の元号と西暦があって確かにややこしい。
しかも西暦は、2020−1985とか暗算しにくい。
明治、大正生まれの方は、どんな感覚なのでしょうか。
③地球の未来について考えさせられる句
「壊れたら直さず捨てる世の未来」
(24日 秦野 光ターンさん)
「人類の後にも残るプラスチック」
(8日 大阪 佐伯弘史さん)
「こんな世を生きていかなきゃならん孫」
(13日 秀逸 姫路 ダイキン前さん)
「廃炉処理これぞ次代へ負の遺産」
(9日 福岡 小把瑠都さん)
負の遺産をこれ以上増やさぬよう…。
④森にまつわる素敵な句
「森の中ひとつのムダもない命」
(14日 秦野 光ターンさん)
「葉を落とし光に満ちる冬の森」
(8日 下野 いかりんごさん)
「冬の森春の準備で忙しい」
(30日 武蔵野 竹とんぼさん)
以上、「仲畑流万能川柳」でした。
おまけに1月に撮った写真です。
ふんわりした花と、ころんとした蕾が愛らしいです。
花びらのみずみずしさと、濃淡のある色合いはまさに天然の美しさ。
冬景色に彩りが戻ってきて、心が弾みます。
最後まで読んでくださってありがとうございました。