本日2回目の投稿です。

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2020年4月4日

青鹿ユウさんの
「今日から第二の患者さん  がん患者家族のお役立ちマニュアル」
というマンガを読んだ。


漫画家のユウさんは、

入籍前日に婚約者から大腸がんを告白された。


入籍は白紙にして欲しいと言われたけれど、

同棲しているのでユウさん的には結婚しているも同然だったから、

彼の看病をすることにした。


まわりのみんなは心配して色んな言葉をかけてきた。


それは改善と反省を強いる言葉だったり、

アドバイスだったりしたのだが、

ユウさんはどんどん追い詰められていき、

誰にも病気のことを話せなくなっていった…


私は支える人なんだからもっとしっかりしないと…

自分でも自分を追い込んでいた。


ある日、

ユウさんはネットで検索していたら、

家族は「第二の患者」

という言葉を見つけた。


がん患者の家族は
患者本人と同様の感情や苦しみを抱くことから
「第二の患者」とも呼ばれています

そう書いてあったそうだ。


ゆっくり病気と向き合おうにも、

変化は突然で、

先のことが見えず、

不安で、  

受け入れがたくて…

全力で力になりたい気持ちの陰にある感情に落ち込み、

自分を責め、

苦しみ続けてしまう…


第二の患者は、

「献身的な看護の姿勢」を保とうとするあまり、

鬱病などになりやすいらしい…


直接の痛みや辛いリハビリがあるわけではないけれど、

患者同様 混乱しているさなか、

治療のサポートになる手続きを求められたり、

冷静な判断を迫られたりする…


気持ちが落ち着いていないのに、

明日までに1人で考えて決めなければならない…


誰かに相談したくても、

誰かに何かを言われる度に更に追い詰められてしまうから、

誰にも話すことができない…


その状況は、

第二の患者をどんどん孤独にさせていく…


私の友人たちも、

多分、同じだったと思う…


でも、

私はどうしてあげたら良いのか、

全然わからなかった…


友人たちが苦しそうにしているのに、

何の力にもなってあげられなかった…


私は本当はどうしてあげたら良かったのだろう…

私にできることは何だったのだろう…


そんな思いが、 

ずっと胸の中にある。


この本では、

ユウさんとオットさんが色んな感情を抱きながら、

喧嘩して、

仲直りして、

一緒に頑張っていく様子が描かれている。


マンガだからライトな感じになっているけれど、

壮絶な日々だったと思う…


友人たちも苦しかったのだろうな…と思ったら、

涙が出てきてしまった。


力になってあげられなくて、

本当に申し訳なかった。


この本では最後に、

ユウさんがされて嬉しかったことが描かれていた。


今後同じような状況になった時に、

友人たちの力になれるのかどうかはわからないけれど、

少しでも寄り添うことができたらいいな…と思う。



みんな同じように、

クヨクヨしてしまったり、

優しくできない…と落ち込んだりしている…


まわりから見たら充分すぎるほど頑張っているのに、

自分を責めている…


どうかもうそれ以上自分を責めないで欲しい。


「こんな気持ちになるのは自分だけじゃないんだ…」

そう思うことで、

少しでも楽になって欲しい。



誰かの苦しみが少しでも軽くなったらいいなぁ…と思いながら、

この本をおすすめします。