本日1回目の投稿です。

不妊治療中に読んだ絵本と奇妙な体験について書きます。

ちょっと長いです。

☆☆☆

2008年2月24日 

「わたしがあなたを選びました」という本が良いと聞いたので、
 
本屋に行ったついでに探してみた。 


小さな絵本だった。 

赤ちゃんが自分で選んでこの家に産まれてきた…というお話だった。
 

産まれる前の赤ちゃんの気持ち
 
産まれた後の赤ちゃんの気持ち 

お父さんに対する気持ち 

お母さんに対する気持ち 


そんなことが書かれていた。 


私はなかなか選んでもらえないようだけど、
 
絵本の赤ちゃんが、
この世に降りてくるのは勇気がいることだと言っていたのを読んで、 

「ああ、私の子供は私に似て臆病だから、なかなか降りてこられないのかもな…」 
と思った。 


夫にプロポーズをされた時、 
私はちっとも嬉しくなかった。 

新しい世界に行くことが怖くて、 

今と違う世界でうまくやっていけるかどうか不安で、 

返事もできなかった。 

そんな私を夫はファミレスに連れて行き、 
次の日仕事なのにも関わらず、 

ゆっくりと、
迷子の子供に接するみたいに優しく、 
不安を一つずつ取り除いてくれた。 

あの夜のことを、
私は一生忘れないと思う。 

「この人となら大丈夫。 
 この人と一緒ならどこに行ってもどんな状況になっても心配ない」 

心からそう思えるようになった。
 

あの絶対的な安心感を、 
上にいる私の子供にも分けてあげたい。 

あの安心感を感じたら、 
きっと勇気を出してこの世に降りてきてくれるのに… 


早く降りてきて欲しいとは思うけれど、 

臆病な私の子供が勇気を出して降りて来てくれるまで、
 
ゆっくり待つことにしよう。


☆☆☆


そんな感想文を書いた翌年、
私は不思議な体験をしました。

以下がその時の日記です。

     ↓ 

2009年8月12日の夜

ペルセウス座流星群が1番見られる日だった。

流れ星を見ることができたら願い事が叶うような気がした。

どうしても見たかった。


残念ながらこの日は曇っていて月さえ見えなかった。


8月13日の夜

恐らく19日くらいまでは流星が見られるんじゃないかと思い、
ベランダの窓を開けて待った。

夫とドラクエをやったりして遊んでいたら、
深夜2時になった。

ちょうどいい時間だった。

ペルセウス座は北東にあるのだが、
ベランダの窓の外は南。

「無理かなぁ」と思いながら待ち続けていたら、

スッと大きな流れ星が水滴のように落ちてきた。

「あ…流れ星…」

落ちるまでに願い事を3回唱えることはできなかったけれど、

とりあえず「子供ができますように」と3回つぶやいておいた。

「もう1こくらい見えないかなぁ」
と思って待ってみたけれど、

残念ながらもう見ることはできなかった。

諦めて布団に入った。



地震でも起きなかった私が、

何かの気配を感じて目が覚めた。


何かがパタパタと布団の上を駆け回っていた。


小さな子供が、

布団を踏みながら私の周りを回っていた。


「何!?何なの!?」驚いていたら、

子供が私の枕元に来た。


私の顔を覗き込んでいる!!


「お盆だ!!これ、間違いなく霊だよ!!怖い!!!!!!!」と思った瞬間に、

顔がゾワッとした。

全身の毛が逆立つような感じだった。

「うわ!!!どうしよう!!!」と思ったけど、

体が全く動かなかった。

「金縛り!?これ金縛りだよね!?本当に動けないよ!」

物凄く焦った。


横にいる夫に助けを求めようと思ったけど、

声が全く出なかった。

唸ってみせたけど、

夫は「うん。」と返事をするだけだった。


心底怖くて「南無阿弥陀仏」と唱え続けた。

しばらくしたら金縛りが解けたけど、

ドキドキしてもう眠ることができなかった。

「今なら流れ星がもっと見られそうな時間だけど、
 また金縛りにあったら嫌だから無理だわ…ああ…でももう眠れそうにない…」

そんなことを考えながら夫の腕にしがみついて、
「南無阿弥陀仏」と唱え続けた。


朝、
夫に「金縛りにあったんだよ!」
と言うと、

肩をポンッと叩かれて、
「そうだな。金縛りだな」
と軽くあしらわれた。


両親に電話をかけて話をすると、

「夢だよ」と言われた。


「本当に子供の霊がいたんだってば!!怖くてずっと念仏を唱えていたんだから」
と夫に訴えると、

「途中で起きなくて良かった~
 目が覚めて嫁が横で念仏を唱えていたら、
 『この人いっちゃったわ…』って絶対に思ったよ」
と言われた。


本当に見たのに…

金縛りだったのに…


でもよ~く思い出すと、
邪悪な感じはしなかった気がする。

悪意は感じなかった。


座敷わらしとかだろうか?


もし私のところに来るべき子供が顔を見に来てくれたのなら嬉しいけど…

怖がらせるのは勘弁して欲しい…


子供…

男の子だったような気がするな…



初めての霊体験だった。

さすがお盆だわ…


☆☆☆

私は霊感とか全くないし、
スピリチュアル系の話は否定しないけど特別信じる気持ちもなく、

子供が親を選んでくる…なんて話も正直信じてはいませんでした。

でもこんな体験をして、
更に翌日にはこんなことがありました。

      ↓

2009年8月14日

盆休み。

初めて行くお店でパスタのセットを食べた。

美味しかった。

午後から夫と図書館に行った。

夫とは図書館内で解散した。

私はソファに座って星の本を読んでいた。

昨晩眠れなかったので、
本を読みながらうたた寝をしてしまった。


オシメをした赤ん坊が手押し車を押しながら笑顔で坂を下りてきた。

赤ん坊しかいなかった。

「え!?一人なの?お母さんは?」
とオロオロしていたら、

赤ん坊は笑顔のまま去って行った…


目が覚めてから思った。


そういえば私、
数日前にも同じ夢を見たわ…

「うわ~!赤ん坊の夢を見るなんて…
 私、もうじきダンシング・ベイビー(by『アリー my Love』)とか見えちゃうんじゃないの?」

って思ったんだった…


何だろう?

やっぱり子供の霊にとり憑かれている!?

それとも子供を欲しいと思いすぎ!?

いや…
もう今はそうでもないんだけど…


ちなみに赤ん坊はやっぱり男の子だった…

何なんだ…


☆☆☆

そしてこの後にやった体外受精で息子を授かりました。

物凄く臆病者のへたれ息子です。


臆病だからなかなか下に降りていけなかった…

下見までしてやっと降りてくる気になった…


スピリチュアル系の話は全然信じていない私ですが、

「う~ん、そんなこともあるのかもしれないな…」
って気になりました。



「わたしがあなたを選びました」

1度読んでみてはいかがでしょう?