奄美大島遠征2016 ~2日目その②~ | いきものぶろぐ~

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専門学生2年生の自然派ブログo(^▽^)o

 

こんにちは!

 

あっという間に今年も3月に入りましたね!

ここのところ学校関係の用事で忙しく、

また間が空いてしまいました(;^ω^)

できる日に予約記事をいくつか作っておこうかな~

 

早速ですが、奄美大島の続きです!

 

前回の更新では4日間の滞在した中の

2日目の早朝の観察を盛りだくさんに紹介しました!

久しぶりの海水魚採集、

魚の動きが鈍くなっている夜中から行いました。(魚たちには申し訳ないけど…)

前回の記事

 

今回はその続きから!

 

【12/19(2日目)撮影】

 

朝日も昇って潮もかなり満ちてきたので海での採集を終えて、

車に戻って朝食をとります。

この日の夜はナイトツアーを予約していたので、

日中は川で淡水魚の採集と観察をすることにしました。

事前にGoogleマップで見つけた場所へレッツゴーー!

 

ナビを島の南部に設定しグングン進みます。

道中で大きなマングローブ林を見かけましたが写真は撮れず(;^ω^)

 

次第に森が深くなってきて雨も降りだしました…

空港周りとはまたがらりと雰囲気が変わります。

 

ナビが案内してくれる道からわき道にそれてみました。

森と川に挟まれた静かな道です。

お!何かに出会えそう!

路肩に車を止めてエンジンを切り、しばらく外の音に耳を澄ませます。

窓の隙間から入ってくる空気が寒いのなんの!

あの時の外気温をしらべておけばよかったと思うほどです。

 

周囲の森はうっすらと霧に包まれています。

 

雨の音に紛れて川の向こうの森から聞きなれない鳴き声が聞こえてきました。

その声はすぐに憧れの『ルリカケスだ!』とわかりましたが、

声のする方に目を凝らしてもなかなか姿が見えません。

 

そうこうしているうちに近くに小鳥たちが群れでやってきました!

ヤマガラ(亜種アマミヤマガラ)

本州でもよく見かけるヤマガラの亜種です。

現在は8つの亜種が確認されているようで、

南の亜種ほど羽の色味が濃くなるとのことですが、

周りが暗いのでよくわかりませんでした(;^ω^)

名前にアマミと付きますが沖縄本島にも生息しているんですね!

 

メジロ(亜種リュウキュウメジロ)

お馴染みメジロさんもヤマガラの群れに交じります。

 

他にもシジュウカラの亜種アマミシジュウカラや、

ウグイス類(おしりのみ)が見られましたが他の鳥を追う中で撮影できず・・・

 

高い木の上ですがコゲラも現れてくれました。

コゲラ(亜種アマミコゲラ)

こちらも本州でも観察できる小さなキツツキ、コゲラの亜種です。

奄美群島だけに生息する固有の亜種で、

先ほどのヤマガラ同様に本州のコゲラと比べると羽の色味が濃いようですが…

う~~ん…よくわかりません(;^ω^)

いつか並べてみてみたいですね(;'∀')

 

それにしても暗い森で素早く動く小鳥を撮影するのは難しいですね…

もっと勉強と修業が必要です(;'∀')

 

しば~~らくして雨が上がりました。

 

少しずつ車を走らせながら道端の地面にも注意をはらいます。

「カエル、いないかな~~」

 

するとこんなものを見つけました。

アマミノクロウサギ!!  …のフンです!

マーブルチョコのような形をしたフンが一か所に積み上げられていました。

 

一か所見つけると周辺に何か所も見つけることができました。

(お食事中の方はスミマセン…)

 

さらに、

彼らの通り道らしき場所がフンの山の近くにありました。

こんな急斜面を上り下りしているのか~~…

(そういえば手足に立派なツメがあったような)

 

生活の痕跡を見つけられただけでとても嬉しかったです。

ここに夜来たら出会えるのかもな~と考えながら先に進みます。

(夜に来られる自信はありませんが(;'∀'))

 

常に湿度が高いから?降水量が多いから?

大木の枝の上をそこから芽生えた植物たちが覆うような光景も見られました。

 

この後はナビの案内にちゃんと従って太い道を走ります(;'∀')

 

道中には山地を一望できる場所が!

車を降りて伸びします!

う~~~~ん!気持ちがいい!

12月ですが山の上の方まで緑が豊かですね!

オキナワウラジロガシやスダジイ、イジュ、イスノキなど、

色んな種類の常緑樹が覆っています。さすが亜熱帯!

 

やんばるの森とはまた違った印象を受けました。

こちらはヤンバルの森

この場所はイタジイがとても多く目立ちました。

ヒカゲヘゴ

木のように大きくなるシダの仲間です。

くるりと巻いた大きな新芽がなんともフェンタジックですね!

ヘゴ類を見ると南西諸島に来た~と改めて実感がわきます。

 

雨上がりなので大きなナメクジも表に姿を現します。

ヤマナメクジ

本州にも生息していますが、このあたりで見かけたヤマナメクジには

目立つ模様がありませんでした。

そのせいで時折獣のう〇こさんかと思ってしまったことも…(ごめんよ)

 

それにしても大きいんです!

翌日携帯で撮った写真↓

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森林に多いナメクジなので、森の豊富な奄美大島では

いたるところでこのサイズのヤマナメクジを見かけます。

(僕の手は周りの人より大きめですので大きさ比べには不向きかもしれません…)

 

マダラコオロギ

過去の南西諸島シリーズでもお馴染みのコオロギです。(マツムシの仲間)

大きいので後ろ足が美味しそうに見えることも…ないか(;'∀')

林縁でよく見かけます。

 

ヒヨドリ(亜種アマミヒヨドリ?)

本州でも見られる鳥の亜種が奄美や沖縄には多いです。

しかし、この時期は奄美大島にも本州のヒヨドリが渡ってきているので

地域だけで決めつけられません。

とても高い木の枝に止まっていました。

 

再び車を走らせていると、眼下に沼が見えました。

魚が見えるかもと、またもや車を止めて覗いてみることに。

雰囲気バッチリ!

是非降りて近くで見てみたいものですが、なにせ急斜面なので難しそうです。

 

上からヒカゲヘゴ

 

オオバン

上から僕が覗いていることに気が付いて岸際の茂みから出ていきました。

 

ん?あれは…

オシドリ

これにはビックリです!!

奄美でオシドリと出会うとは!

僕は滋賀県でもまだ2、3回ほどしか見たことがないのでとても嬉しいです。

後日野鳥のガイドさんにオシドリがいたと話すと、

『えっ!?それは珍しいね~』と驚きの様子でした。

面白い偶然がありました(^▽^)

何カットか撮影できたので次回アップします!

 

朝に海を出発してから所々寄りながら4時間ほどで目的の川に到着しました。

 

車を降りてまずは周囲の散策です。

サシバ

若い個体で顔立ちに幼さが残りますが山をバックに雄姿がよく映えます。

 

飛び立ちました!

獲物を見つけたようでこの後土手に着地しました。

(その瞬間が撮れなかった~~(;^ω^))

 

獲物はどうやら大きなカマキリ!

12月ですがまだまだ虫が多いのでサシバにとっては過ごしやすいでしょうね。

 

芝生にはお馴染みのキセキレイ

キセキレイ

 

さらに芝生の奥にはビンズイ(セキレイの仲間)が降りていましたが、

250mmのレンズでは点サイズにしか写せませんでした(;^ω^)

 

マダラバッタ

南西諸島の平地では見かける機会の多いバッタです。

サシバも食べていることでしょう。

 

 

サシバ

遠くの電線に成鳥(写真下)と若鳥が止まっていました。

若鳥がしきりに鳴いています。先ほどカマキリを捕食した個体でしょうか?

なんだか甘えているように見えました。

 

ミサゴ

川に沿って上空を飛んでいきます。

 

川辺には木々が多く鳥たちの姿が目立ちました。

コゲラ(亜種アマミコゲラ)

今回は背中側から撮影できました。

改めて黄緑がよく似合うことに気が付きました(^▽^)

 

今回最後の登場は…

ヒヨドリ(亜種アマミヒヨドリ)

逆光ですが先ほどより近くで撮影できました。

この大きさで写せると確かに胸から腹にかけて色味が濃いなとわかります。

目の後ろの巴(ともえ)型の模様が胸の上の方でつながっていますね!

 

過去に撮影したヒヨドリの亜種たちを見比べてみます。

亜種ヒヨドリ:滋賀県

 

亜種アマミヒヨドリ:奄美大島

 

亜種リュウキュウヒヨドリ:沖縄本島

 

 

 

亜種イシガキヒヨドリ:石垣島

 

こうしてみると南へ行くほど色味が濃くなっているのがわかります。

おもしろい(^▽^)

 

台湾まで行くと・・・

真っ黒に…

 

 

 

 

冗談です(;'∀')

クロヒヨドリという全くの別種です!懐かしい…

 

 

長くなりましたが今回は以上です!

 

訪問してくださりありがとうございました(*^▽^*)