辻原登著『夢からの手紙』を読んで | ムッチーの禁煙日記3

辻原登著『夢からの手紙』を読んで

時間はみじかく流れたり、ながく流れたりするものでござりますから、ちょうど最上川の流れに似ておりますゆえ…(『もん女とはずがたり』より)





『夢からの手紙』読了。

時代小説の短編集です。とてもおもしろかったです。私のように時代小説を読み慣れていない無学者でも、解りやすくサクサク読めました。

全6篇収録されてますが、ホラー、コメディ 、ラブロマンス、サクセスストーリー等、ジャンルが多種多様で飽きません。怖いやつはマジで恐いし、おもしろいやつは落語のネタみたいです。

何より文体のリズムが心地いい。次は長編を読みたいです。辻原ワールド、病みつきになりそう。