ロシア国防省は幾つかの傭兵会社と契約を結んでいます。プリゴジンの傭兵会社ワグネルもその内の一つです。傭兵は派遣先である国防省の戦場に兵隊としてワグネルから派遣される。

 

死傷者が多く出るウクライナの最前線に送り込まれ、大砲や鉄砲の玉が飛び交う戦場だけに死傷率は格段に高い。

 

傭兵の雇用契約期間は四ヶ月です。報酬は普通に働いて得る一年分を四ヶ月で支払われます。また、四ヶ月後に戦場から生還出来れば、相当額の報償金がでる厚待遇です。

 

それでもウクライナの戦場で弾除けにされ、戦死率が高い派遣先だけに傭兵の応募者は少ない。だから囚人の刑期を停止して刑務所から連れ出し、囚人を傭兵として戦場に派遣しています。

 

自国民の兵隊(社員)がウクライナの戦場で一定数戦死すれば、国防省やプーチン政権に打撃がありますが、ワグネルから派遣される傭兵(派遣社員)が戦場で戦死しても、国防省やプーチン政権は、自社の社員が戦死したわけでないので、政権へのダメージはない。

 

ロシアの傭兵を使ったウクライナへの侵略戦争は、戦争がビジネス化し、雇用契約で派遣された傭兵の人命が軽視される侵略戦争です。