
◆電気自動車への強烈な逆風で大手2社によるタッグが頓挫
ソニーグループとホンダは、共同で取り組んできたEV(電気自動車)「AFEELA(アフィーラ)」の開発を断念することを決めた。

「アフィーラ」は、ソニーが原型となる「VISION-S」を2020年のCESで発表。その後22年にソニーとホンダが新会社を設立し、「アフィーラ」の名称でEVを発売すると明らかにした。ホンダ側が車体などを開発し、ソニー側が主導する形で車内エンターテインメントなどソフト面の開発を進めてきた。

26年中にアメリカのカリフォルニア州で第1弾となるセダンタイプEVを発売するほか、今年1月には第2弾となるSUVタイプのモデルの開発開始も明らかにしていた。

◆EV関連投資が巨額減損に
EVについては、中国を除けば世界的に普及が失速している。特にアフィーラの主要市場となるアメリカでは、前政権が進めたEV購入支援策をトランプ大統領が次々と修正、カリフォルニア州を中心に導入されていた環境規制も撤回に追い込まれ、EV販売が落ち込んでる。

ホンダは、3月12日、EVの開発計画を大幅に見直し、新ブランド「ホンダ ゼロ」の旗艦モデルを含めて複数車種の開発中止を公表。同時にEV関連資産の除却・減損、販売・開発中止に伴う関連費用などで1.3兆円の損失を計上することになり、2026年3月期に連結最終損益が最大で6900億円の赤字になると発表したばかりだった。

現状では、アフィーラを発売しても販売台数は見込めず、損失が膨らむだけと判断したようだ。ソニーとホンダという昭和の日本を代表する2大ベンチャーのタッグは、試合開始のゴングを聞くことができなかった。

ホンダは上場来初の最終赤字に転落したことを公表、2年間で最大2.5兆円の損失を計上した。これはEV失速で2040年の脱エンジン目標も事実上撤回することになった。この『ホンダ危機説』が叫ばれる中、ソニーとホンダが取り組んできたEV(電気自動車)「AFEELA(アフィーラ)」の開発も頓挫したようだ。
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