夏休みに入りました。
シングルマザーにとっての夏休みは
リソース不足が極限に達する季節です。
給食がなくなる、
放デイのコマ数が変わる、
思い出作りをさせてあげたい、
でも仕事はいつもどおり。
「おとながもうひとりいれば」を
一年で一番痛感する時期かもしれません。
───────────────
ユニセフが先進国の
「こどもの幸福度」
というものを調査・発表しています。
この「こどもの幸福度」で
複数回1位になっているオランダでは、
「助けを求めることができるのが自立」
という考え方が広まっています。
ちなみに同じ調査で日本の順位は
総合で36カ国中14位。
「身体的健康」1位
(こどもの死亡率が低いこと、
過体重・肥満のこどもの割合が少ないこと)
「スキル」12位
(読解力・数学分野の学力、
社会的スキルが高いこと)
と得点を稼いでいるにもかかわらず、
「精神的幸福度」32位
(生活満足度が高いこどもの割合が多いこと、
自殺率が低いこと)
で大きく順位を落としています。
https://www.unicef.or.jp/news/2025/0081.html
(日本語/抜粋)
https://www.unicef.org/innocenti/reports/child-well-being-unpredictable-world
(英語/ダウンロードできるPDFが完全版)
この「精神的幸福度」は、
PISAという
15歳対象の国際学力調査の中にある
質問の回答から導き出されたもので、
各国の15歳のナマの声が反映されています。
「日本人は謙遜をする」
「本音を言わない文化だから低く出る」
という意見もあるようですが、
謙遜を美徳と植え付けられて
本音を言えない環境にいること自体が
生きづらさに繋がるのでは……?
「自立=ひとりでできること」
という日本。
「自立=状況を判断して
適切に助けを求められること」
というオランダ。
この差が順位の差なのでは……?
と、感じてしまいます。
───────────────
これは発達支援にも
通じるのではないでしょうか。
発達支援の着地点は
「なんでも自分でできるようになること」
ではなく、
「『助けて』と言えるようになること」。
できないことを
できるようにさせるより、
できないときに
助けを求められる力を育てる方が、
ずっと本人の支えになります。
「人はひとりでは生きられない。
周囲に生かされている。
だから感謝しなさい」
などと謙虚さを説く一方で、
「他人に迷惑をかけるな」
「自分のことは自分でやる」
と切り捨てるのは矛盾です。
定型発達のおとなでもできないことを
特性のあるこどもがやるのは
そもそも無理があります。
「頑張らせてできるようにさせる」から
「『助けて』を言えるようにする」に
シフトしてみませんか?
それにはまず
お母さんからはじめましょう。
人でも、制度でも、サービスでも、
「助けを求める」を実践してみてください。
「困ったら助けを求めていいんだ」と、
お子さんが学ぶ機会にもなるはずです。
もし
「預けるなんてこどもに申し訳ない」
「ひとりで頑張らないと」
という考えがよぎるなら、
それは、こどもの頃から
「ひとりで頑張ることが正しい」
と教えられてきた
価値観の影響かもしれません。
もしおとなを対象にした
「精神的幸福度」調査があったら……
結果を見るのが怖いですね。
───────────────
制度のこと、お金のこと、日々のこと、
整理したい方のお手伝いをしています。
▶個別相談はこちら