この世が、輪廻転生と永劫回帰を繰り返しているとしたら、永劫回帰から人は自分の人生を愛さなければならない。
なぜなら、自分の人生は繰り返されるのだから。しかし、そう簡単にはいかない。私も、そんなに自分は好きではない。
永劫回帰の生みの親、ニーチェに関しては、この永劫回帰という思想を真に受けるためには、超人という方法で越えなければならないとしている。しかし、現実のニーチェは自分の人生では、精神が錯乱した部分をもっており、理想と現実は厳しいことを物語っている。
自分と同時に、輪廻転生という概念を考慮するなら、他人も同等に自分と価値があるといわざるをえない。そうであるならば、他人も愛さなければならない。これも難しいことである。
しかし、そうでなければ人生を肯定できない。この人生が繰り返され、なおかつ自分の人生だけでなく他人としても生きることを繰り返すなら、愛することが自分の人生を肯定する唯一の方法である。自分の人生が繰り返されることが決まっているなら、自分を否定していては、それが繰 り返されるだけである。それでは、負けである。苦しいことでも、繰り返されることは決まっているのだから、笑って「もう一回」、といえることが大切なのだ。これが、超人といわれる所以の思想であろう。もし、超人になるためには、一人では苦しい。この思想、永劫回帰を皆が共有してもっておくことが大切である。なぜなら、愛は愛を生むからである。一人で超人にはなれない。愛こそが超人を生む。