(前回のメンテの続きです)
取り敢えず、プーリーをバラしてパーツクリーナーで掃除
このプーリーが長い間頑張ってくれているのは、雨の中走らないのと、ゴムのシールが効いているからだと思います。
外からルブをスプレーしてもシールで中に届かないので、チェーンの潤滑に使っているワコーズ メンテルーブをベタベタにして組んでいます。
因みに、プーリーの潤滑にグリスを使う方もいますが、ベタベタして動きが悪くなるように思うので、私はメンテルーブを使っています。
左:ワコーズ メンテルーブ
右:エバーズ プラス ルブリカント
なお、ディレーラーやブレーキの可動部には、エバーズ プラス ルブリカントを使っています。
このルブリカントはセミウエットタイプでサラッとしていてベタ付きにくいです。
ワコーズ メンテルーブを使うとベタ付いて埃を呼んでしまいます。
ブレーキケーブルとシフトケーブルの滑りをよくするのにもエバーズ プラス ルブリカントを使っています。
私がエバーズ プラス ルブリカントの効果を実感したのは、家の古いガラス窓の蝶ネジに使ってみたら、驚くほど動きが滑らかになって、効果が持続し続けているからです。
同シリーズのエバーズ プラス チェーンオイルよりも更にドライに近い印象です。
また、今回、フレーム内部の防錆を期待して、エバーズ プラス ルブリカントをたっぷり吹きかけておきました。
臭いもトイレの芳香剤に似ていて、ケミカルのドギツイ臭いがしないので、私のお気に入りです。
摩耗していたブレーキシューを交換し、インナーケーブルも交換します。
左:ブレーキシュー VB-703 1セット(1ペア)
右:アリゲーター ROADブレーキ用インナーケーブル LY-BSTSK20UB-02
さて、本題のチェーンリングの交換作業の続きです。
チェーンリング用スペーサー(の代用になるもの)が届いたので組んでみます。
ディズナ ラインガード調整スペーサー(15枚入り)
デフォルトの厚さ1.1㎜のスペーサー(但し、デフォルトのシマノのチェーンリングはスペーサー部分が0.2㎜凹んでいる為、実質0.9㎜)を0.5㎜に交換します。
組み上がりました。
これでチェーンリングの間隔は誤差0.1㎜以内に収まっているので、上手くいく筈なのですが...。
スクエアテーパーのBBに取り付け、フロントディレーラーの取り付け位置を調整します。
で、動かしてみると...
何故じゃ...
どうしてじゃ...
アウター(46T)からセンター(36T)に落とすと、チェーンがチェーンリングの刃の先端に乗っかって、うまく変速できないトラブルが発生。
フロントディレーラーを色々いじってみても上手くいきません。
結局、0.5㎜のスペーサーを取り外してみたら上手く動きました。
夕方、漸く組み上がったところ、独り暮らししている伯母への届け物があるというので、試走ついでに届けに行きます。
当初、シマノとタイオガのチェーンリングをミックスして使うと変速性能がかなり悪くなるんじゃないか?と思いましたが、問題ありませんでした(よかった)。
何より、久々にヤマト号に乗って走れて気持ちいいです。
ついでに立ち寄った猪名川の利倉橋歩道橋
かくして、オーバーホールとなった今回のメンテもようやく終了し、ヤマト号が再び走れる様に復活したのでした。
地金の厚い丈夫なクロモリフレームを一つ持っていると、色々カスタマイズできるし、何十年も楽しめますよ!
(余談)
今回、面倒くさいメンテをしたのは、
・レストアが目的(以前、ヤマト号を買った自転車屋に相談したら、ALTUSのチェーンホイールの話も出さずに修理不能と言われたので、意地でも直してやろうと思った)。
・ALTUSのチェーンホイールでクランクがシルバーのものが売り切れでブラックしか無かった(ALTUSのチェーンホイール自体、単品ではあまり数が出回っておらず、毎年売り切れるのが早い気がします)。
・ALTUSチェーンリングは鉄製でギア版をかしめて固定してあって歯の交換が出来ない(私好みのギア比ではない)のと、バイクを室内保管しないとチェーンリングが錆びて来る。
・ALTUSは廉価なグレードなので、精度がイマイチ?
以上の様な理由ですが、普通にメンテされる分には、ALTUSのチェーンホイールに交換してしまった方がてっとり早いし、変速性能もいいのかも知れません。
今回は変速性能がどんな感じになるのか試してみたかったのと、まだ使えるオールドパーツを安易に取り替えるのはもったいないので、使えるパーツは使い続けてやろうと思ってメンテしました。
私がフロントセンターの36T(46-36-24T)に拘るのは、街乗りだとほとんどフロントセンターに入れっぱなしですが、ALTUSの歯数は「42-32-22」および「48-38-28」(前者はマウンテンバイク向き、後者はクロスバイク向き)で、フロント32Tだとリアのスプロケの径の小さいトップ側のギアを多様するためギアの摩耗がかなり早くなり、38Tだとリア11-28T(7S)のヤマト号の場合、ギアが重いと思うからです。
行く行くは、ヤマト号は街乗りがメインなので、アウターを取り外してチェーンガードに取り替え、24Tと36Tのダブルで運用、もしくは、フロントシングル化することも考えています。
フロントシングル化するなら、私の場合、フロント36Tだとリアのギア一枚分重いと感じるので、34Tにすると思います。
ロードバイクのフロントインナー34Tは平地を走るには軽すぎる(でも、上り坂は34Tでないとツライ)と感じますが、26×1.75インチタイヤの重いホイールを転がしてのんびり走る分には34Tの方がいいかなと思っています。
(ご参考)
当ブログはかなりズボラなサイトなので、クロスバイクのオーバーホールにチャレンジれれる方は、以下の「Kinoの自転車日記」さんのクロスバイクの分解整備に関する記事を参考にされることをお勧めします。
・クロスバイク B.B 小物 分解(「Kinoの自転車日記」より)
https://blog.goo.ne.jp/kino55crazy55/e/054019e30f6eefc9933d14cbcc57ad6b