不要不急の外出は控えてメンテ(シティー車 その2) | bangmaoの部屋

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癒やし系の自転車ブログのつもりが、ご覧の通りの残念な状態に...。
趣味の自転車のほかアウトドアの話も少々。

(前回の作業の続きです)


リムテープが届いたので、早速タイヤを嵌めてホイールを取り付けたのですが、作業はこれで終わりではありませんでした。


後輪を回して見ると自転車趣味人として許しがたいほどの縦振れが出てるじゃないですかぁ...。

 

見なかったことにしたかったのですが、取り付けたホイールを再度外してタイヤとチューブも取り外し、久々にこいつの出番になりました。

 

タックス振れ取り台(Tacx Exact Truing Stand T3175)

 

因みにTacx(タックス)はオランダのブランドですが、この振れ取り台はメイド・イン・ドイツになってました。

 

振れ取り台に後輪をセットしてみると、サーボブレーキの取付部分の厚みの分を差し引いても、かなりセンターが偏っています。
スポークテンションもキンキンだったので、全体的に少し緩めるついでにセンターの位置も調整してやりました。


実は、この自転車の後輪、買って早々、2度もブラスニップルが真っ二つに切れたことがあって、以前からスポークテンションが気にはなってはいたのですが放置してました。
また、27インチホイールのシティー車のくせにやたら直進安定性が悪いところも気になっていました。
ステンレスの鉄下駄リムにメッキの鉄スポークの安物シティー車にそこまで手をかけなければならないのか...と思いながら。


ついでにタッチペンでフレームの傷や錆の出たところもペタペタと補修します。
鉄スポークのニップル側にも錆が出てたので、前後2輪×36本のスポークの端だけタッチペンで塗装してやります。
やはり自転車のスポークはステンレススポークに限りますね。


自転車を組み立て、ワイヤー類の張りを調整してやります。
インター3のワイヤーの張り具合の調製って、どうやってたっけ?
確かシフターを2速に入れて合わせてたような気が...。
念の為、一旦作業を中断して「サイクルベースあさひ」さんのサイトのメンテナンスマニュアルで確認しました。


ペダルも長年使って来て、右ペダルがやたらゴリゴリと回転が悪かったので純正品に交換してやります。

 

 

恐ろしく手間のかかったメンテナンスがようやく終わりました。

 

早速、走りたくなって、もう夕方で日が傾いてるけど近所を走りに出かけます。

小ギアのたった2T(デフォルトの14Tからは4T)の差ですが、とても走りが軽くなりました。

具体的には、停車時からのこぎ出しが軽くなり、緩やかな登りも楽になりました。

直進安定性も少しマシになったような気がします。
買ってからもう随分長い月日が経っているのに、今頃ようやく乗りやすくなったのでした。

 

しかし、まだ、本題のヤマト号のメンテナンスが残っています。
30年もバラしたことのないスクエアテーパーBBのチェーンホイールやチェーンリングがすんなりと外れてくれるのだろうか???

 

 


(余談)
自分でバラしてみると、シティーサイクルは雨の多い日本に適した構造になってるなと感じます。
また、シティーサイクルもそこそこの値段のするいい自転車(=よりいいパーツを使われている)を買った方が良いと思います。
安い自転車は安物パーツを多用しているので、個々のパーツが錆びてダメになりやすいです。

 

私的には、ホイールがステンレススポークで組まれているかどうかが目安になると思っています(安物はメッキした鉄スポーク)。
ステンレススポークを使ってる自転車はたいてい他のパーツもグレードが良いものを使って組まれていることが多いです。
逆に安い自転車は悉く低グレードのパーツが使われて組まれていると考えた方が無難です。

 

例えば、いい自転車はブレーキがいいのが付いていたり、クランクが上質だったり、ハンドルその他のパーツが錆びにくかったりします。

同じBSの購入当時の価格が3万円台のシティー車と、2万円台(今回メンテしたシティー車)の2台をバラしてメンテしてみてもそう感じました。
更に、いい自転車は塗装も下地塗装や上塗りがしっかりしていて、塗装も丈夫でへたりにくかったりします。

 

例えば、ステンレススポークを仮に1本100円とするとホイール一組で100円×36本×2(前後)となり、それだけで7200円になります。
それにリムやハブを付けて組んだら、前後のホイールだけでどうしても1万円ぐらいはしますし、タイヤやチューブも必要です。
ですから、1万円のママチャリがどれだけ無謀な乗り物であるかが察せられると思います(勿論、大量生産によるスケールメリットは相当あると思いますが...)。

 

その点、ロードバイク用のシマノのWH-RS500シリーズなんて考えてみたらもの凄いコスパですよね。
エンゾ氏が著著に書かれてましたが、常識的に考えたらロードバイクのホイールはどう考えても前後セットで3万ぐらいはしますよね。

 

それから、シティー車のフレームの色はメタリック塗装ではなく、淡い色のベタ塗り塗装のものが良いと思います。
淡い色は厚く塗らないと色が付かないので塗りが厚いので、丈夫で擦れに強いからです。
特にシティー車の場合、後輪のメンテをする度、ブレーキのチェーンステーに取り付け金具がどうしても擦れるので、塗装が丈夫な方が良いです。

 

メタリック塗装は、表面のクリアー層の塗装が剥がれると錆びやすいです。
既にメタリック塗装を買っている場合は、チェーンステーの金具で擦れる部分やアエンド部分を上からベタ塗りして補強する手があり、私のシティー車も既に錆が出て来ていたのでそうしています。


あと、シティ-サイクルを改良する場合のポイントですが、私的には、
①ブレーキケーブルのインナーケーブルをステンレス製に交換する(デフォルトはたいてい鉄ワイヤー)。
②前輪ブレーキの効きが悪ければ、シューをゴム質の良い物に交換する(ブレーキ自体を取り替えた方がよい場合もある)。
③後輪のドラムブレーキを
サーボブレーキ(唐沢製作所製)に交換する。
④後輪のハブ軸の玉当たりを調製する(街の自転車屋さんはガチガチに締めている場合が多いです。グリスもいいものに入れ替えるのがベター)。

などです。

 

 

なお、唐沢製作所のサーボブレーキは補修用パーツとして入手可能ですが、ブレーキがよく効いて音鳴りしにくく、雨にも強くてとても良いです。
但し、デフォルトのドラムブレーキの取り外しに「ドラム回し」という専用工具が必要なので、自転車納車時に自転車店で交換しておいてもらうのがベターです。

 

  

唐沢製作所製サーボブレーキ

 

 

因みに、私は電動アシストは死んでも乗らない主義です。

女子高生が電動アシストに乗るのはいいですが、いい若い男子が電動アシストのママチャリに乗って通学するのを見かける度、ちょっとどうよと思っています。

ヤンママが重量級の電動アシストで歩道の上をイノシシみたいに突進して来るのも恐いですよね(笑)

その点、クロスバイクは年配の女性が乗るのをみかけても嬉しく思います。