アウトドアの安眠と重量増のジレンマ | bangmaoの部屋

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癒やし系の自転車ブログのつもりが、ご覧の通りの残念な状態に...。
趣味の自転車のほかアウトドアの話も少々。

ブログがあまりにも殺伐としてきたので、ここらで気持ちよいポタリングの記事でもアップしたいところなのですが、あいにく”沈黙の春”の到来で、杉花粉が激しく舞っている今日は自宅に引き籠もってました。
ですので、アウトドアネタでお茶濁しさせて頂こうと思います。


テント泊すると、グラウンドシート一枚隔てた下は冷たい土で背中から底冷えするので、断熱と安眠確保の為にマットレスが必要になります。
マットレスにも色々あって、クローズドセル、インフレータブル、エアマットなど色々あります。

 

 


<クローズドセル>
クローズドセルは発泡ポリエチレンなどの素材をロール式やジャバラ式などにしたもので、軽いのですがとても嵩張ります。

有名なのはホームセンターで売ってる銀のロールマットで、安価なので私も大学生の自分にアウトドア系サークルやってた頃は使ってました。
断熱性についてはそこそこなのですが、薄くて硬くて寝心地はよくないです。

更に進化したのがサーマレストのリッジレストでです。

 

サーマレスト リッジレストS(旧モデル 実測236g) 

 

長さは、半身用(約120㎝)のものと全身用(約180㎝)のものが売られていますが、登山の場合はクローズドセルは嵩張ることもあって半身用が主流で、また、ゆるキャンでも半身用で十分だと思います。

 

私の使ってるリッジレストは旧モデルですが、アルミ蒸着して断熱性を高めたニューモデル(リッジレスト ソーライト)が現在も販売されています。
また、ジャバラ式で折りたためるZライト ソルという表面のでこぼこの凹凸がクッションのものも出ていて、登山で使うクローズドセルではこちらの方が人気があるように思います。

 

・リッジレスト ソーライト(輸入元代理店 モチヅキのHPより)
https://www.e-mot.co.jp/therm-a-rest/product.asp?id=171

 

・サーマレスト Zライト ソル(輸入元代理店 モチヅキのHPより)
https://www.e-mot.co.jp/therm-a-rest/product.asp?id=176

 


半身用で足下が冷える対策としては、荷物を出してペタンコにしたバックバックを足下に敷いて寝る人が登山する人には多いようです。

もう一つが、薄手(1~2ミリ厚)のテントマット(1×2m)をグラウンドシートの上に敷く方法で、足下に敷いたバックパックの凸凹に寝心地が左右されずに眠れます。
また、テントのグラウンドシートのウレタン塗装を痛めることを防ぐことが出来ます。
なお、テントマットは、アライテントと石井スポーツ(パイネブランド)から出ています。

 

アライテント テントマットL(100×200㎝ 200g)

 

 

 

<インフレータブルマット>
私はリッジレストを使っていたのですが、それでも背中が扁平に地面に押し付けられる感があって、山歩きとかして疲れた後ならリッジレストでも眠れそうですが、そうでもなければ必ずしも寝心地がいいとは感じません。
自宅で畳の上に絨毯を敷いた部屋の上にリッジレストを敷いても、私の場合、時間が経つにつれ背中が床に押し付けられる感じで違和感を感じて熟睡できなかったです。

 

そこで導入したのがインフレータブル式のイスカコンフィ マットレス(旧モデル)なのですが、やや厚手のこのマットレスの寝心地は最高で、。
自宅でも布団で寝るのとあまり変わらないぐらい熟睡できました。

 

右:イスカ コンフィ マットレス 120㎝(実測 スタッフバッグ込み540g)
左:イスカ ノンスリップ ピロー(実測 スタッフバッグ込み210g)

 

イスカ コンフィ マットレス 120㎝(実測 スタッフバッグ込み540g)

 

インフレータブル式は内部にクッション材が入っているのでバルブを解放してしばらくすると自動で膨張します(膨らみ方が足りなければ口で息を吹き込めばいいです)。
とにかく嵩張るクローズドセルと比べて小さくコンパクトに収まるので、ザックの中に仕舞えば人混みの中を歩いたり交通機関を利用しても他の通行人に迷惑をかけることもありません。

 

しまい方には少しコツがあって、端の方から体重をかけて空気を抜きながら押し丸めていき、一端バルブを閉め、再び端から空気を抜きながら押し丸めていき、押しやった空気をバルブを緩めて押し出し再びバルブを閉めると、スタッフサックにすんなり入れることができます。

但し、いいことづくめのコンフィ マットレスにも欠点があって、実測540gもあるので登山に用いるかどうかは微妙なところだと思います。

 

イスカ以外にも色々なメーカーから発売されていて、本家のサーマレスト プロライトのSサイズは重さ350gで最高性能と言われてますが、お値段の方も最高クラスです。
それ以外にもモンベル、マジックマウンテンなど各社から色々なモデルが販売されていますが、重さも厚み(寝心地)もお値段も様々です。

 

 

 

<エアーマット>
軽量で畳むとコンパクトになり寝心地も良いのですが、パンクするとペラペラのシートになってしまうので、私的には触手が伸びないのでコメントできません。
インフレータブルマットなら最悪パンクしても、内部にクッション材が入っているので、何とか使い物にならなくもありません。

 

 


<枕>
枕が変わると眠れないとよく言われますが、私もその部類です。
また、テント泊するとグラウンドシート一枚隔てた下は硬い土だったり、土ならまだしも岩がゴロゴロだったりすることもあるでしょう。
そんなところで、私もよくやるのが頭を地面にコチンと打って痛いおもいをすることです。

登山する人は、少しでも重量を軽減する為に、スタッフサックに衣類を詰めて枕の代用する方が多いのですが、スタッフバックの枕はツルツル滑りやすいので、寝ている間に何処かへ行ってしまい、地面で頭をコチンと打つ率が高くなります。
そこで、導入したのがインフレータブルのピローです。

 

イスカ ノンスリップ ピロー(実測 スタッフバック込み210g)

 

日頃、低めの枕を使ってる方なら、よくフィットすると思います。
このピローも、寝心地に貢献する重要アイテムなのですが、マットレスの重量に加えて更に210gの重量増をどう考えるかだと思います(マットレスとピローを合わせて750gは流石に重い)。。

 


私は左膝が少し悪いから負担を掛けたくないので山登りに行くこと自体ほとんどなくなり、ゆるキャン派なのですが、行先によって使い分けるようにしています。
マイカーで移動して山に登るのであれば、軽いリッジレストを使用するでしょう。
公共交通機関を利用したり「ゆるキャン」ならコンフィ マットレスにして、ノンスリップ ピローを持っていくかどうかは行先次第です。

 


あと、防災上の観点から、避難場所(体育など)の冷たい床で寝ることを想定すると、なにがしかのマットレスも自宅に常備しておかれると良いと思います。
サーマレストZライトなど、ピクニックで座布団代わりに使えます。
全身用のZライトをちょん切って、半身用と座布団にするのもありだと思います。

なお、Zレストよりもリーズナブルなものに、キャプテンスタッグの EVAフォームマットがあります。

 

・サーマレスト Zライト(輸入元代理店 モチヅキのHPより)
https://www.e-mot.co.jp/therm-a-rest/product.asp?id=177

 

・キャプテンスタッグ M-3318 EVAフォームマット56×182cm(キャプテンスタッグ公式サイトより)
https://www.captainstag.net/goods_M-3318.html