酸化(腐敗)と抗酸化に関する話(その2)  | bangmaoの部屋

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癒やし系の自転車ブログのつもりが、ご覧の通りの残念な状態に...。
趣味の自転車のほかアウトドアの話も少々。

(以下、随分以前の情報ですが、当時の資料を添付させて頂きます。)

 

(1)EMの生成する抗酸化物質(旧EM-X)の成分について
 有用微生群EMの開発者である比嘉照夫教授(琉球大学、開発時は九州大学)はEM菌の生成する抗酸化物質を分離・濃縮することに成功しており、これがEM-Xと呼ばれるもので、これがEM-Xと呼ばれるもので、清涼飲料水として市販されている。
 また、含有されている抗酸化物質やその特性については、次のとおり日本微生物生体学会や応用物理学会などに報告されている。

 

・星村義一・佐藤信幸・比嘉照夫(1997):17O_NMRによる有用微生物発光物質の測定,第13回日本微生物生体学会講演要旨集
・佐藤信幸・比嘉照夫(1997):有用微生物発光物質の:17O_NMRによる測定,第58回応用物理学会学術講演会講演予稿集
・佐藤信幸・比嘉照夫(1997):EM(Effective Micro-organizms)由来の生理活性物質の精製単離と構造決定,第13回日本微生物生態学会講演要旨集
・佐藤信幸・星村義一・比嘉照夫(1997):有用微生物群による抗酸化物質測定(ESR,ICP,NMR),第44回応用物理学関係連合講演会講演要旨集

 


  (旧)EM-XはEM菌を米ヌカ、昆布、色々な植物の液(青パパイヤ、玄米など)で培養し、できた生成物から抽出されたものを、オゾンで酸化して落ちるものを落とし、残ったものをさらに特殊なフィルターにかけて生成したものと説明されている。
 EMーXは多様なミネラル(40種)の他に、NADやNMN、また、L_アラニン、L_グルタミンなどのアミノ酸やペプチドなど生理活性物質を含んでいる。
 現在注目されている抗酸化物質も多数含み、活性酸素の連鎖反応を止める強い働きがある。

 

 EMーXに含有される抗酸化物質として、フラボノイド類化合物(4種類)、サポニン(トリテルペン化合物の配糖体)、光合成細菌由来のユビキノンおよびリコペン(一種のカロチノイド)、ビタミンEであるα、β、γ、σトコフェロールなどが検出されている。
 また、NMR(核磁気共鳴装置)、レーザーラマン分光法による分析結果から、通常、他の物質を多く含む水のクラスターは大きくなるが、超純水に極めて近い性質を示すことが確認されており、運動性の豊かな水としての性質を持っていることが明らかとなっている。
 さらにEMーXの成分は低分子で、優れた熱安定性を示すことが知られている。

 

 田中茂(和光市長、医学博士、朝霞厚生病院理事長、EM-X予防医学研究所長)によると、EM-Xは少なくともビタミンEの数百倍の力を持つ、最強の抗酸化物質と考えられ、ビタミンCやビタミンEやポリフェノール(植物の色素成分)などの抗酸化物質とは比較にならないほどの強い効力を備えているとのことである。
 有用発酵菌には元来この様な抗酸化物質を作り出す能力があり、このことが古くから物を腐らせずに発酵食品の加工に使われてきた所以でもあり、EM技術も基本的には発酵食品の延長線上に位置するものである。


 比嘉教授は、EMの強力な抗酸化作用について、光合成細菌の作用によるところが大きいとみている。すなわち、光合成細菌は2時間に1回程度と分裂速度が遅く、硫酸塩還元細菌やメタン生成細菌と共存させると活動が不活発になり休眠状態になるが、乳酸菌や酵母菌と連動させると活動が極めて活発になり、普通細菌並に分裂を行い、結果として多量の抗酸化物質が精製されると説明している。

 

 なお、当時、EMーXは沖縄の(有)熱帯資源植物研究所(現在、(株)熱帯資源植物研究所)に製造が一任されていましたが、同社が何故かEM業界から追放され、旧EMーXの製造は同社によって続けられていますが、名称は「萬寿のしずく」になりました。よって、旧EM-Xに相当するのは「萬寿のしずく」)です。