酸化(腐敗)と抗酸化に関する話(その1) | bangmaoの部屋

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この三連休の初日は冷たい雨で、夕方、横浜在住の弟が帰阪してニ泊し、今朝方、新大阪駅まで車で送りました。
ようやく雑用から解放されたのですが、今日の大阪は寒波でめっちゃ冷え込んで寒いので、ポタリングは自重します。

 

 

先だって「最近、ガンと闘う為に取り寄せた物」を投稿しましたが、今日は時間があるので、酸化(腐敗)と抗酸化について補足させて頂こうと思います。

以下は、随分以前にまとめたものですが、ご参考まで。

 

 

 近年、京都府立医科大学吉川敏一助教授(当時)をはじめとする免疫医学の研究者により、活性酸素(フリーラジカル)が病気や老化に重大な影響を及ぼしていることが明らかとなり、そのメカニズムも解明されてきている。
 それらの報告によると、活性酸素は各種ガン、アトピー皮膚炎、花粉症アレルギー、アルコール性肝障害、慢性肝炎、肝硬変、脂肪肝、糖尿病、リュウマチ疾患、高血圧症、慢性疲労症候群、自律神経失調症、更年期障害、慢性胃腸炎、慢性気管支炎など様々な疾病の原因であることが明かとなっている。


 また、最近の研究で、現代人の生活・環境自体、活性酸素を発生させやすいことが明かとなっている。
 すなわち、食べ物による発ガン物質、ストレス(怒り・不安恐怖・驚愕)、水道水(塩素・トリハロメタン)、排気ガス(工場・車)、食品添加物、過剰な運動、過食、過度の飲酒、電磁波、タバコ、薬物、農薬、X線などは全て過剰な活性酸素を誘発させ、生体を酸化させるものであるとされている。

 

 一方、天然の抗酸化物質である、ビタミンE(α-トコフェロール)、カロチノイド、ビタミンC、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン、カフェー酸誘導体などの抗酸化作用の抗酸化作用の重要性が指摘されている。
 特に、栄養医学では、ビタミンA(β-カロチン)、ビタミンC、ビタミンEの抗酸化作用が細胞のガン化を防いでいることは定説となっており、ビタミンC、ビタミンEは、酸化防止剤として食品加工にも使用されている。

 

 肥沃な土壌から収穫された農作物には、元来、上記のような天然の抗酸化物質が豊富に含まれている、ところが、化学肥料・農薬を使用し続けると土壌は痩せ衰え、収穫物は見かけこそ立派であっても腐敗しやすく、ビタミン類の含有量も少なく、活性酸素を消去する力に乏しいのである。 さらに、有害な多量の硝酸塩が含有されている。
 栄養失調の土壌から、栄養失調の見せかけだけの農作物が生産され、それを食べる人間も栄養失調となり、活性酸素による生体の酸化を防ぐことができずに様々な疾病を引き起こしているのが現状である。

 

 また、現代医学(西洋医学)は基本的には、化学薬品によりこれらの疾病の症状を抑えようとするもので、極めて対処療法的な医学であることが指摘されているが、医薬品の多くも生体を酸化させることが知られている。
 その最たるものが抗ガン剤やコバルト療法であるが、これらはガン細胞を酸化して溶かすものであり、これらの使用により生体自体はさらに酸化(ガン化)されることになる。

 

 

(参考文献)

・中野稔・浅田浩治・大柳義彦編(1988):活性酸素から生物での生成・消去・作用の分子機構」,共立出版
・吉川敏一著(1997):「フリーラジカルの科学」,講談社
・吉川敏一著(1997):「フリーラジカルの医学」,診断と治療社
・近藤元治著:「フリーラジカルって何だ?,日本医学館
・近藤元治著:「フリーラジカル」,メジカルビュー社
・大柳義彦著:「活性酸素と病気」,化学同人
・奥田拓男・吉川敏一編:「フリーラジカルと和漢薬」,国際医学出版
・比嘉照夫・渡辺昇一著(1995):「微生物が文明を救う」,クレスト社