アウトドア用のナイフの話 | bangmaoの部屋

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癒やし系の自転車ブログのつもりが、ご覧の通りの残念な状態に...。
趣味の自転車のほかアウトドアの話も少々。

昨日に引き続いて今日もポタリングを自重しています。
お茶濁し的にナイフの話など少々...。

 

以下が、私がアウトドアで使っているナイフです。

写真左より、
・ビクトリノックス ハントマン(本体96g/ケース込み150g)
・オピネル No.8(本体96g/ケース込み150g)
・ビクトリノックス スイスライト スケルトン(本体96g/ケース込み150g)


ビクトリノックス ハントマンは20年以上前に買ったもので、最も使い込んで愛着のあるものです。
ワインオープナーや栓抜きも付いていて重宝しています。

 

オピネル No.8は、ビクトリノックス ハントマンは山登りするには重いので、料理用に買ったものです。
軽くて、シンプルな機構ながらブレードが確実にロックされ、料理用ナイフとしてとても使い勝手がいいです(マンガ「山と食欲と私」の主人公の日々野鮎美も愛用)。
なお、オピネルは先端の鋭いブレードが開いて来ることがある為、不用意に開かないようゴム紐で留めたり、ケースに入れた方が無難です。

私が使ってるケースは純正のものではなく、ミニマグライトに付属したケースですが、これがオピネル No.8にはドンピシャサイズ。

 

ビクトリノックス スイスライト スケルトンは、これまでずっとビクトリノックス ハントマン、オピネル No.8を使ってきたのですが、アウトドアで料理しない場合はもっとコンパクトなもので十分なので買ったものです。
結果、銃刀法の規制が強化されたこともあって最も出番が多いのはビクトリノックス スイスライト スケルトンで、アウトドアで料理しない場合はビクトリノックス ハントマンやオピネル No.8はお留守番です。

なお、スイスライト スケルトンも専用ケースに入れて、更にスタッフバックにしまい込んでいます。

 

あと、バックパッカーのシェルパ斉藤さんとお揃いのビクトリノックス ラックサックNL(ナイロンハンドル)も持ってましたが、前職でお世話になった先輩にあげました。

 

 

次に、ブレードの長さを比べてみます。

写真上より、
・ビクトリノックス ハントマン(刃渡り68㎜)
・オピネル No.8(刃渡り83㎜)
・ビクトリノックス スイスライト スケルトン(刃渡り40㎜)


ノミの心臓(もしくは検挙のポイント稼ぎが狙い)のケーサツによって「刃渡り5.5cm以上の剣の禁止」が義務づけられ、正統な理由なく刃物を外に持ち歩くなどして携帯する行為は銃刀法違反で検挙の対象(違反した場合は2年以下の懲役又は30万円以下の罰金)となります。

世界的に有名なビクトリノックスのスタンダードなモデルもオピネル No.8も刃渡りが5.5㎝を越えるため、正統な理由なく持ち歩けば銃刀法違反で検挙の対象になります。


ビクトリノックスの十徳ナイフを所持していた若者を検挙したケーサツによると、ビクトリノックスのスタンダードなモデルの刃渡りは68㎜になるのだそうです。
・アーミナイフ 所持(十徳)、軽犯罪法違反で捕まりました(「butcher blog」より)
http://butcher.asablo.jp/blog/2006/08/20/492636

 


私が子供の頃なんて、小学生でも「肥後守」を学校に持って行くのもOKでした(私より更に年配の世代は鉛筆は肥後守で削るものだった)し、世界的に有名で愛用者も多いビクトリノックスの十徳ナイフさえ持ち歩けないような国は世界中見渡しても日本ぐらいだと思います。
アメリカなんて、拳銃の所持さえ認められているというのにです。

この銃刀法の「正統な理由なく...」というのがクセ物で、ケーサツ官の裁量次第でどうにでもなる話だと思います。


実際に、東日本大震災のボランティアが十徳ナイフ所持で検挙されたという話や、都心部では秋葉原に集う若者やバックパックを担いで街中を歩いている人が所持品検査のターゲットにされているという話を聞いたことがあります(因みに大阪では流石にそこまで非常識な取り締まりは行われていないようです)。
・【全面支援!】十徳ナイフ所持で検挙された震災ボランティアが警察を提訴(「真相世界(The truth world)」より)
http://blog.goo.ne.jp/warabidaniyuukoku/e/7ac90f98cd80a8840eb6d06b43375b9b

 

・銃刀法22条(携帯禁止)
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S33/S33HO006.html#10000000000000000...

 

・銃刀法施行規則102条(計測方法)
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S33/S33F03101000016.html#1000000000...

 

・銃刀法施行令37条(例外)
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S33/S33SE033.html#10000000000000000...

 


ですから、アウトドアで料理しない場合は、刃渡り5.5㎝以上のナイフは、ケーサツにあらぬ嫌疑を受けない為にも所有しない方が無難だと思います。

では、アウトドアで料理に用いる場合、ナイフをどうやって運ぶかですが、私はソフトクーラー(イスカ)に食材などと一緒にナイフを入れ、バックパックの中にしまい込んでます。
ソフトまな板(ソフトクーラーのサイズに合わせて長さをカット)も一緒にしまい込んでおけば、所持の正当性を主張する際に都合が良いと思います。

 

なお、刃体の長さが6センチメートルを超えていなくても「軽犯罪法による規制(凶器を隠し持っていることの禁止)」に該当するとして検挙される可能性があるので、刃体の長さが6センチメートルを超えていなくても、街中でキーホルダーにぶら下げるなど人目に付くような形で持ち歩いたり、電車の中や人前で不用意にナイフを取り出すのはアウトだと思います。
・小畑健逮捕に見る、ナイフ所持に言い訳が出来ない現実について(「神聖マルチ王国」より)
http://multi.nadenade.com/shinichi/0117

 

・ビクトリノックスとられました 警官の形式主義の取締りに注意!(「My News Japan」より)
http://www.mynewsjapan.com/reports/296

 


実際に凶行に及ぶ者は、富岡八幡宮の元宮司のように何処からか日本刀を入手したり、比較的容易に手に入る大型のアーミーナイフや何処の家にでもある刃渡りの長い包丁などを使うでしょうから、刃渡り5.5㎝以上の規制なんて大して効果無いと思います。

 

それに、刃渡り5.5㎝未満のナイフでリンゴの皮が剥けますか?

私的には刃渡り8.5㎝以上で、飛び出しナイフなどブレードのロック機構のあるものに限るのが妥当かつ現実的な線だろうと思っています(果物ナイフぐらいは認めるべきだと思います)。

 

また、マイカーに「マイナスドライバー」を積んでいただけで凶器を車に積んでいたとして検挙されたケースもあるそうです(自転車乗りの皆さんはマイナスドライバーの所持にはご注意下さい。携帯マルチツールの方が無難かも)。
それから私が意外に思ったのは、小学生が使うハサミでも刃渡りが5.5㎝以上であれば銃刀法や軽犯罪法に抵触する可能性があることです。

 

皆様、くれぐれも銃刀法ならびに軽犯罪法による規制にはご用心下さい。

 

 

 

(2018年6月2日追記)
この裁判、可笑しないか。車中生活、自炊に必要なのに、果物ナイフ所持で罰金刑10万円(「阿修羅掲示板」への投稿より) 
http://www.asyura2.com/18/senkyo245/msg/560.html