愛車紹介(その2) メーテル号に乗ることになった訳 | bangmaoの部屋

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癒やし系の自転車ブログのつもりが、ご覧の通りの残念な状態に...。
趣味の自転車のほかアウトドアの話も少々。

既に以前の投稿(いながわ新鮮野菜ライド)でお披露目させて頂いておりますが、遅ればせながら私のもう一台の愛車「メーテル号」をご紹介させて頂きます。

 

・Raleigh カールトンF(2008年モデル  51サイズ) (2012年12月 野間大けやきにて)

 

私は昔、自転車店でオーダーメードしたダブルレバーのクロモリロード(S.62製)に乗っていたことがあるのですが、ほとんど乗らなくなって粗大ゴミ同然で従兄弟にあげてしまいました。
私はこのロードバイクを注文するまでに「自転車ターボブック」という本を買って知識を得ていたつもりだったのすが、この本が専門的すぎて初心者には役立たずの本だったので、ほとんど駅までの通勤に乗っていたロードマンの延長線上でロードバイクを買って乗る羽目になりました。


当時のロードバイクはダブルレバーに、マビックGP-4のリムで組んだホイールにチューブラータイヤをリムセメントで貼り付けていましたが、使っていたビットリアのタイヤはオープンサイド(サイドがゴムで覆っていなくてケーシングの布がむき出しのタイヤ)で、サイドを擦るとすぐに糸がほつれて来るようなシロモノでした。
タイヤのコンパウンドも今に比べると格段に劣っていたので、車が飛び出して来て急ブレーキをかけると、簡単にロックしてしまうようなタイヤでした。


しかも、チューブラータイヤはパンク修理が容易ではなく、スペアタイアを持ち運ばなければならないのですが、屋外でタイヤをリムから外してリムセメントでくっつける?そんなことして一体いつになったら乾くのか?(当時はチューブラー用の粘着テープなんてありませんでした)。
そんなヤワで面倒くさい自転車には乗ってられないから、もっと頑丈な自転車に乗り換えようと思って乗り換えたのがこれまでお話させて頂いてきたヤマト号(ブリジストン WILD WEST WR2)でした。

 

そして、ロードバイクに乗ることなど二度とないと思っていました。

ところが、ヤマト号であちこち走り始めて、「阪神なぎさ回廊」という自歩道について検査していたところ、「asyuu@forest」というロードバイク乗りのブロガーさんの記事が目にとまりました。


ブログを拝見していると、今のロードバイクはタイヤがクリンチャーになり、変速もSTIレバーになってクロスバイク感覚で乗れることが分かりました(ビンディングペダルはダブルレバーの時代からあって、私はシマノのビンディングにSIDIのシューズで乗っていました)。
asyuuさんは、私がメーテル号を買う1年前にクロスバイクのTREK7300からBASSO Viper(2007年モデル)に乗り継がれたばかりで、それ以降、水を得た魚の如く北摂その他をロングライドされて、ブログに素敵な写真とともにロードバイクの魅力をアップし続けておられました。


中でも、私に再びロードバイクに乗ってみたいと強く思わせたのが次の記事でした。

・5月の風とロードバイク(asyuuさんのブログより)
http://asyuu.asablo.jp/blog/2008/05/06/3478518

 

そんなasyuuさんとは、私がロードバイクに乗り始めて間もない頃にリアルでばったりお会いして、一緒にペアランさせて頂きました。(2008年10月 淀川右岸にて)

 

・自転車乗り有り、ロードより来たる(asyuuさんのブログより)
http://asyuu.asablo.jp/blog/2008/10/20/3833158

 

さて、ロードバイクに再び乗ってみようと思い立ってからは、前回の轍を繰り返さないように、まず、入門書を慎重に選んだのですが、それが、前に少し紹介させて頂いたエンゾ早川著「ロードバイクに乗るときに読む本(枻出版社)」で、この本には自転車の基本的な整備の仕方やフィッティング方法も載っていたのと、ヤマト号に乗り始めてメンテナンスのノウハウもそこそこ身についていたので、ロードバイクに関してはほとんど失敗することはありませんでした。


自転車選びに関しても、「ロードバイクに乗るときに読む本」に掲載されていたカタログの中から最も私好みのラレーCRF(サモアブルー)を選んだのですが、早速、プロショップにオーダーしに行ったところ、幸いメーカーにまだ在庫が残っているとのことで2008年9月に納車されました。
ラレーCRFは2008年モデルはレトロな風貌のオープンスロート(トップチューブが後ろ下がり)のクロモリフレームにカーボンフォークのロードバイクで、コンポはTiagra4500系(9速)でまとめられています。


また、当時、初心者向けのバイクのホイールはシマノWH-R500が定番でしたが、ラレーCRFはリーズナブルなバイクながら、シマノWH-RS10(当時、25~30万円ぐらいの完組みバイクによく付いていたホイールでハブはTiagra相当)が付いていたので、これならホイールを買い直さなくても乗れそうだと思いました。

因みに、ラレーは日本ではARAYAがブランドを借用してシリーズ展開しているので、事実上、ARAYAのプロデュースで、ARAYAのバイクと同様、品質管理がしっかりできていて、コスパが高いことが知られています(ARAYA/Raleigh以外では、JOB International扱いのGIOSとBASSOも、フレームの精度が高くてコスパが高いことが知られています)。

 

そして、何より気に入っているのがフレームのマリンブルーの青い色ですが、メーカーによるとサモアブルーと呼ばれています。
余談ですが、ミステリー研究家の’はやし浩司氏’のYouTubeによると、マリンブルーは魔女のドレスの色なのだそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=dhe7eZkxrrk

 

クロモリロードのラレーCRFのレトロな風貌と細身で綺麗な立ち姿と相まって、また、ヤマトと来れば次は999(スリーナイン)だろうと言うことで、私を北摂の里山へ連れて行ってくれる青い鳥ということで「メーテル号」と名付けることにしました。
実際の私の走っている姿は、銀河超特急どころか’SL’そのもので、特に登りは遅くなりますので皆さんどうぞ追い抜いて行って下さい。
背後霊のように後ろにピッタリ張り付いたりなんてしませんから(笑)

 

(追記)
初心者向け入門用ロードバイクは大・中・小の3サイズで商品展開されていることが多いですが、この内、中サイズはシートチューブ長がオープンスロートのフレームでで510㎜で、これはホリゾンタル(トップチューブが水平)なフレームなら520㎜に相当し、トップチューブ長は530㎜かそれより僅かに長いものが多いと思います。

 

メーテル号(ラレーCRF)のシートチューブ長は510㎜(ホリゾンタルなフレームなら520㎜に相当)、水平換算トップチューブ長が536㎜なのですが、身長174㎝(かなり胴長短足)の私で丁度良いサイズです。なお、ハンドルをリーチが短めのディズナ J-フィットに取り替え、ステムも短め(10㎝→8㎝)に取り替えています。
私と同じ身長174㎝のasyuuさん(脚が長い)は、BASSO Viperの510サイズ(水平換算トップチューブ長525㎜)でピッタリだそうです。


個々の脚の長さや腕の長さ、体の柔軟性にもよりますが、多くの平均的な身長の日本人男性には、外国ブランドの中サイズは少し大きいのでは(?)、また、小サイズにすると少し小さすぎるのでは(?)と思われます。
平均的な身長の男性(171㎝前後)の多くは、フレームのサイズ選びに慎重にならないと失敗してしまう可能性が大きいように思います。
メーカーの適正乗車身長範囲なんていい加減なものなので、安易に範囲に入っているからと思って買ってしまうと、サイズが大きすぎてシートピラーが少ししか出なかったり、逆に、サイズが小さすぎてハンドルが低すぎると、前掲がきつくて腰が痛くなったりします。

 

平均的な身長の男性は海外ブランドなら4サイズ以上展開しているメーカーのシートチューブ長500㎜(但し、ホリゾンタルフレームの場合)、トップチューブ長525㎜ぐらいのバイクを検討してみると良いかも知れません。
例えば、次のブランドは水平換算トップチューブ長525㎜、シートチューブ長500㎜相当で、他の海外ブランドの中サイズに比べて少し小さめのサイズが展開されています。

 

・Bianchi VIA NIRONE 7 PRO 500サイズ(シートチューブ長470㎜、水平換算トップチューブ長525㎜) ←オープンスロートのアルミフレーム
http://www.cycleurope.co.jp/bianchi/bikes/road/endurance_racing/via_nirone_7_pro_tiagra_compact.html

 

・GIOS AIRONE アイローネ 50サイズ(シートチューブ長500㎜、水平換算トップチューブ長525㎜) ←ホリゾンタルのクロモリフレーム
http://www.job-cycles.com/gios/collection/detail/roadbikeseries/airone/index.html

 

なお、オープンスロートのフレームの方が、ホリゾンタルのフレームよりも適正身長範囲が広いです(もし、ホリゾンタルフレームでしっくり来ない場合は、オープンスロートの方が合わせやすいと思います)。

 

ロードバイクで最も重要なのは、自分が乗ってポジションが出ているかどうかで、フレームがアルミかクロモリか、コンポがどうのホイールがどうのなんて二の次三の次だと思います。
いくら雑誌でインプレが良かろうが、他人が乗って良いバイクであろうが自分にサイズが合っていなければ何の価値もありません(ロードバイクはクロスバイクよりもサイズ選びがシビアです。また、自分のポジションもまだ出ていないのに、いきなりカーボンバイクはよくないように思います)。


中サイズのロードバイクのステムの突き出しはたいてい10㎝ですが、これを+2㎝~-2㎝の範囲で交換(この範囲を逸脱するとロードバイク本来の美しいプロポーションが損なわれてしまいます)して、自分のポジションが出せるかどうかです。
ステム交換は1㎝刻みで調整しますが、乗り始めた頃と走り込んで乗り慣れた後では変わる(突き出しが長くなる)ことも少なくないので、これも見込んだ上で、もっとも自分の体に合うサイズのフレームを選ぶことが大事です。


なお、私的には(サイズが合えば)最初の一台目は、丈夫で乗り心地の良いクロモリロードをお勧めします。
また、コンポはTiagraとSoraの間には、まだ歴然とした差があるように私は思います(10速がTiagraだけなって少々気がかりな面はありますが...)。

 

最後に、エンゾ早川氏の著書「まちがいだらけの自転車えらび」の中に、エンゾ氏がロードバイクに関して”三船雅彦プロ”から伺ったとても含蓄のある話を書いておられるのですが、アメブロの規約上、こちらのブロガーさんの記事をご紹介させて頂きます。

 

・エンゾ早川 - まちがいだらけの自転車えらび ~ 「そのぶん肉食うな」(「こなきの’ドンマイ1000km’」さんのブログより」) ←ブルベの達人さんです。
http://www.hiromachi.com/wpwpwp/?p=1893