通い続けてだいぶ長い店がある。

 

その店は僕にとってはポスト、ナーリークラブにも匹敵する頻度で通い、しかしながら、

かつてのナーリークラブのような淫乱かつ乱交ぶりはない極めて健全な店でもある。

 

そんな店でここ最近顕著な変化がある。

 

これがなかなかおもしろい方向への変化だから備忘録として残しておこうと思うのである。

普通だったら、良い店だったのに最近つまらんなぁというのがよくあるパターンである。

今回はその逆パターンなのである。(そんなことってたぶんお初かな?)

 

 

というのも、たいていの場合は連日の凸によって自分にとって面白い店というのを見つけた場合、その店に通うというのはごく一般的なことであろう。

 

おもしろいというのはその人の趣味嗜好に依存するので何がそうなるのかはその人次第ではある。

 

ブンブンしたい人もいれば、お触りしたい人もいるだろうし、受け身で処理してくれればそれだけで満足という人もいるだろう。あるいは露出したいだけの人もいるだろう。または疲れを癒してほしい人ももちろん存在しているだろう。

 

 

僕がこの店に求めていたのは単に癒しだった。(信じる?)だから、健全で構わなかったし、それが故、正直ブログに書く必要もないだろうと思っていた。

 

いや、ただ厳密に言うと一番最初のこの店とぼくとの出会いはかなり違った。

大分インパクトがある初開戦だったとおもう。

 

そう。記憶を思い起こしていこう。

 

一番最初にこの店に入った日は、大久保以外の新天地を探してい歩く日々で行ったことのない土地を歩いて廻っていたころだった。都内で在住、または勤めていたとしても、恐らくはアクセス的に積極的に行こうとは思わないであろう場所柄ではあるこの街なのだが、、、

 

その日ぼくは運が良かったのか、悪かったのか、今となってはよく分からない。

だって、ついた担当の嬢がなんと、、マッサージがまるっきりダメなズブのド素人の嬢にあたったのだ。

しかも、その日がその嬢にとっての初イン、初客となってしまったのだ。仮にその嬢の名をフォンちゃんとしよう。(実は本名だったり、でなかったり。)

 

フォンちゃんはマッサージは本当にまるで出来ない。本当に何も分からない嬢で、強いて良い点を挙げるとすると、若くてかわいいということ以外に取り柄は見つけられなかった。

 

年は19ないし、20といったところだろう。

 

マッサージなど学校も行ってもいないし、誰かに試しで揉んでみたこともないのだ。しかも、僕が来日後初発の客だったのだ。

そんなただの若くて可愛いだけの女の子である。しかもよりによって床につくなりいきなり身を開いたのだから、正直唖然の呆然。対応としてはそれこそ超マグロで、『さぁ、好きにしろコノヤロー。』的な感じで、寝転んで目をつぶって今か今かと待ち受ける感じだった。そうなれば展開は一つだけである。

 

ところがである。最終的にはこのマグロがサバに化けて、バチバチバチっと、ブンブンブンっとなって、僕は外にだすからねと伝えると、向こうから中に放出するよう懇願してきてくれるほどの上モノだった。

世の中不思議なことばかりと思いつつ、終わってシャワーのためにブースからカーテンを開けて外に出るとすぐ目の前で他の50代の嬢たちが何事かっていう雰囲気でこちらを放心状態で心配そうに眺めているほどだった。

 

僕はただ、呆然と蛇に睨まれたカエルのようになってしまった。

 

どうやら声や音がずず抜けだったようだ。

 

帰り際に、話を聞けば日本にいる親戚をつてに観光旅行に来ていて、その傍ら費用の捻出のためにアルバイトをしているだけだったそうだ。実にあっけらかんと何事もなかったように満面の笑みを浮かべて若さのエナジーを振りまいていた。

マッサージも出来ないのに、マッサージ屋で、、、(しかも違う業態で、、、どういうコト?)

 

また来ると約束してその日は別れたが次に行っても、もうそのエロかわ嬢には会えることはなかった。(毎度のことだろ!学習能力0だな)

 

代わりに30代から50代くらいの嬢に担当してもらう日々が続いた。その若くて可愛い嬢とはそれっきりとなった。

 

しかし、その店の嬢たちは皆、達人技の持ち主でマッサージが効いているので自然と通うようになった。

 

もちろん健全なマッサージでお誘いすらない完全な健全店だ。

 

なので、ぼくの主たる目的は健全な癒しへといつしかシフトしていった。

 

この素晴らしいマッサージを受けるために何度も通うことになった。

 

 

ところで、この店ママはもちろん存在しているのだが、当初は必ず店にいたのだが、いつの間には多角経営をするようになり、マッサージ店を何店舗か広げて、さらにはタイ料理店まで始めるようになっていた。

 

 

 

最近ではタイ料理店のほうがかなり忙しく客をさばくために料理店に長く居るようになり、マッサージ店には顔を出さなくなっていった。

 

 

そうするとマッサージ店のほうは在籍の嬢たちに任せるかたちになってしまう。

 

そこで問題になってしまったのが使い込みだったと明かしてくれた。

 

当時に任せていた50代の嬢たちの報告してくる来店の客数と防犯カメラから見て取れる来店の客数が合わないことに気づいたというのだ。

 

事態を把握して当時店を任せていた嬢に問いただすと来客の数をわざと少なく申告してその分自分の財布に入れていた事実を突き止めたというのだ。

 

結果、当時の嬢達全員を解雇して、別の嬢を急遽いれたということだった。

 

 

 

そして、この新しい嬢たちが今度は別途チップを要求してお楽しみタイムを取り入れるような施術に変わったのだ。

 

 

 

僕にとってはそれはそれで楽しいからいいのだ。

 

 

普通は、良いと思って通っていた店が最近はつまらなくなったということはよくある。

しかし、今回は逆で通っていた店がさらに最近面白くなったとはなかなかないことである。

 

 

以前、在籍していた50代の嬢たちは施術技は素晴らしいチップ要求もなしで、しかし完全健全だが、店の売り上げを使い込んでしまったために居なくなってしまい

 

最近の嬢2人(30代、容姿はまぁまぁ綺麗)は、施術技はまぁまぁでも、後半チップ要求アリのお楽しみタイム突入なので、それはそれで楽しい。

 

 

新しい嬢2人は30代でタイ古式マッサージ界では比較的若い方なので、それはそれで良し。

 

 

ということで、よくある『最近この店がつまらなくなった』ではなく、『最近この店を楽しくなった』というはなし。

 

 

 

ところで、最近のタイの事情は大きく変わってきている。昨今ではタイ人の収入が大きく向上して物価のバカ高いスイスやアメリカなんかにも多くのタイ人が余裕で旅行で行けるようになっているし(特にタイで貿易関係の仕事についている人)、日本とタイの行き来でもかつては圧倒的に日本からタイへの旅行者が多かったが、今は違う。最近の物価高、円安の影響で日本人のタイへの旅行者は激減している。

 

 

逆に年間100万人に近いタイ人が日本に観光旅行しにくる。事実、ブランド物や車に関してはタイで買うより日本で買った方がはるかに安く買えるので、タイ人が日本に安いという理由で来るようになってきた。ちなみに日本からタイに旅行に行く日本人は年間80万人程度らしい。

 

かつて、『Japan as number one』時代にはタイ人は日系企業に就職できることを目指す人が多かったし、日本人駐在員というのは憧れの的でもあった。

 

事実、日系企業に勤める駐在員というでけでかなり女性からモテた時代もあった。

 

でも、今は日系企業には就職するメリットは無く、優秀な人材は他に行ってしまう。

 

こうなってくると、ひと昔前にあった、タイ人旅行者との美味しい体験ももう出来なくなるであろう。

 

 

あとは円高に振れること、あるいはタイバーツの利下げ等を待つだけだが、果たしてそんなこと起きるのか?起きないのか?

 

 

そんなこと誰にも分からない。