今日、最近あまり凸しない場所に行ってきた。
その街を歩いていてある嬢のことを想い出していた。
僕は、最近はある事情があって行っていないが、もう軽く何百回くらいのオーダーで通った店がある。これを都内の某店としよう。
その店で個人的に交際に発展した嬢もいた。仮にその嬢をA嬢としよう。でもそのA嬢のことを思いだしていたわけではない。
そもそも、A嬢はタイに帰ってしまっているが連絡はチョイチョイとっているので思い出して感傷に浸る必要なんてないのだ。
たまに僕がタイの文化のことや、タイ語の言語のことで分からないこととかがあったりするとよく質問したりしているし、
なんなら、ついこの間もバンコクで会っているのだ。だから、A嬢に関して言うならば、会いたくなったら直ぐに会えるのだ。
そのA嬢のことではないのだ。
全く同じ店で、しかし全く違う時期に在籍していた嬢のことだ。仮にこの嬢をK嬢としよう。
じつはこのK嬢は行方がわからない。交換していたラインも削除されていて連絡がつかない。
ぼくはこのk嬢に時々無性に会いたくなる。
正直ルックスは決していい女ではないと思う。(大変失礼!)
k嬢はどちらかというとアラビア系の顔だちでよほどタイ人とは縁遠い風貌なのだ。
しかし、このk嬢にはこの店のどの他の嬢にもない魅力があった。
まず、何より真面目な性格だった。おそらく僕以外の客はそのことに気付いていないだろうと思う。
でも僕には判っていた。このk嬢の内面は常に非常に生真面目な性格だったことについて。
しかし、その性格には欠点もついて回っていた。むしろ裏目に回ってしまうことの方が多かったのかもしれない。
今、深く顧みれば僕がこの店に見切りをつけていかなくなる頃は他の嬢達が大分いい加減なことをしはじめていた頃でもあったように思う。施術も大分荒れていた。さらに付け加えて言うとテコはデフォだった流れを新参でろくにマッサージの技量もない他の嬢達がその流れを独断で変えていった頃でもあったように思う。
そんな時でもこのk嬢だけは仕事で手を抜くことも無かった。施術も素晴らしかった。
k嬢で7、8回目のインの時だったか、彼女の方から抱いて欲しいと求められた。
この店は、今の状況は知らないけれども、当時はデフォルトでテコまではしてくれていたが、本番までと言うのは無かった。
まぁ、個人的に流れの中でそう言うことになったことはあったけれども、それは僕からのアクションでそうなったというだけであって、このk嬢のように、向こうから求められてと言うのは流れ的に無かったと思う。
それ以降は必ずk嬢とはそういうことを致していた。今思えば僕はある種当然のようにk嬢を抱いてたように思う。
この点反省すべきだった。
彼女と外で会うことはなかった。そのことも僕の不徳の致すところだった。
いつも店で会って、店で体の関係を持ってそこで分かれていた。
歌の歌詞ではないけれども、せめてホテルで会って、ホテルで分かれくらいしておけば良かったと悔いが残る。
そうすればもう少し会話もしただろうし、そうすれば僕への連絡先くらい残してタイに戻るなりしていただろう。
今彼女の居所すら知らない。他の日本の男と一緒になるとも思えない。なぜなら彼女は日本語がまるで話せないから店に客として来る他の日本人の男とは人間関係も築けないだろうと推察できるからだ。(まぁ、タイ語が話せればその限りではないが、ママの話だとどうやらそんな客はいないらしい。)
ただ、タイでの手掛かりとしては、会うといつも少しだけする会話に中でk嬢のタイでの実家はナコンラチャシーマーの郊外で小さな建材屋をしているとちらっと聞いただけだった。タイでの手がかりはその一言だけだったのだ。
僕としてはほんとに不覚だった。もっと話を聞いておけばよかった。もっとちゃんと店以外の外で会って人間関係をちゃんと作っておけばよかった。僕に相談の一つもしてくれるように僕がもっとちゃんと接しておけばよかった。
彼女は僕に強い口調で物言うこともあったが、それは僕のことを信用してくれていることの裏返しでもあったはずだろう。
もう彼女には会えないだろう。後の後悔なんとやらだ。
人間、いつ何があるかわからない。
全力で生きて行こうと思う。
もう後悔したくない。