チェンライの夜。22時になる頃。繁華街も外れの方に歩けば街の喧騒も静まり、灯りも少ない。


立ち並ぶマッサージ店やBarの女性達とは、どの様なシステムで働くのかも私には分からない。わたしは、タイ王国は発展目覚ましい大都会バンコクに暮らしています。


バンコクの昼間を中心に生活する私には、バンコク住みと言っても、夜の街で遊ぶといった事は皆無に等しいので、夜のそれらを語るだけの知識もない。


しかし、知らない世界は知りたい気持ちもある。好奇心はリタイアした今、埋めるだけの時間はあるので、機会があれば観ておきたい。それに、知らない街を歩いたり見て廻るのは楽しい。


そして、前日には彼女との別居が決まったので、前から気になっていたチェンライに来てみた。宿泊は中心部のホテルを選びました。そして偶然知り合った日本人の方について、夜の街歩きをしてみたのです。

すると、チェンライの中心地繁華街の風俗の大きさは、歩いて廻れる規模だと知りました。チェンライ小ぢんまりとして、分かり易い街だなぁ。こういう街も好きだなぁ、、、。

そうして歩く繁華街外れの暗がりには、女性が立っていた。まるで電灯から逃れる様に、、、彼女は30歳位だろうか、、、。ややほっそりとして優しそうな笑顔で話しかけてきた。

そして、彼女の隣3メートル位離れた場所にはもう一人の女性が立っていた。暗がりで見にくい。近づいてみると小柄で若い。凝視して見ると、、、間違いなく未成年。それも15〜6だと推測できる程に若いのです。(もしかしたらもっと若いかもしれない。)目を疑いましたが、間違いなく子供といえる年齢です。声を掛けてきた隣の女性が30歳位ならば、その人の子供では無いだろう、、、。まさか、、、しかし何故こんな少女がこんな時間に、、、。
あどけない顔の少女は表情も硬く笑顔もなく佇んでいる。こころ苦しくなる。他に稼ぐ手段は無かったのだろうか、、、。

夕方、ナイトマーケットで食事中には、生活の為に茹で落花生を売る少女(小学生位)がマーケットに出入りしては飲食中の客に売っていた。

わたしは、手持ちの小銭全部(100バーツ位だろうか)を渡して、茹で落花生を一袋だけ貰った。

小さな少女は驚きの表情を見せて手を併せありがとうと言った。(小さな落花生は20バーツが相場)