海外の医療費は高いと聞く。実際に海外で医療を受けた事はないけれど。

 

彼女の咳き込みが心配なので、今日は朝から一緒に病院へ行ったことで色々と知って学びになった。

 

タイバンコクで入院を伴う場合は、一日に3,000バーツ(12,000円)程度の入院費が必要らしい。しかし公務員の場合は自己負担100バーツ(400円)で済む。

 

これが民間企業に勤めていたなら、そうは成らない。日本と同じように民間の保険に加入するか、一般共済保険に加入しているか、企業共済保険に加入しているかなどでないと自己負担の割合は非常に大きな金額となるらしい。

 

私は、日本に居るときは所謂企業人なら必ず入る厚生年金とセットで健康保険組合に加入していて保険証が発行されていたから、皆さんと同じ自己負担が3割だった。加えて妻が勤務していた企業組合保険が、家族扶助としてその3割の自己負担分の内8割(本人10割)を負担してくれたので実質ほぼ負担なしだった。離婚する前に妻はその会社を退職したので、数年は一般的な3割負担に戻ったが・・・。

 

さあ、んで、タイ移住してどんな保険に加入するか・・・と調べもしたのだが・・・。結婚する彼女が公務員だったことで、この保険問題は一気に解決した。彼女の公務員という立場から、無職の私はカバーされることになるのだそうです。え~え~っっ!?そ、そ、そ、そうなんだ。それは凄いことだ!

 

しかしだ、良く考えてみると、これって単に日本移住するタイ人女性の保障問題と変わらないよね。単に逆バージョンですね。しっかし、まさか、こんなあっさり保険問題医療費問題が落ち着くとは考えていなかった。

 

実際に今日行ったタイの公立病院では100バーツの請求書を見せてくれましたが、彼女は書類にサインしただけだった。後からも支払いは一切ないそうです。こういったちょっとした診療でも一回に10,000バーツ程掛かるというのに、無料。どういう制度なのタイ王国?

 

で、調べてみますと、どうもタイの公務員は超特別なのです。格が違うっていいますか・・・。(汗)国王に仕えるのがタイ公務員って事からでしょうか・・・・?いやいや日々国民の為に仕えている事は間違いないのですが、こと、こういった保障面について国は手厚く保障している様です。この問題は退職後の公務員も未来永劫(嘘、終生)保障を受けられる為に、それは問題だと議論はされている様ですが、未だにこの保障は継続されているのです。こうなるとこの制度、永遠に続いて欲しいわ(汗)

 

今日、待合室で座っていると、ご高齢の男性が目の前に立って診療請求書を私に見せて、何か語りかけてきました。私にです・・・勿論タイ語100%です。(タイでは、病院内はマスク着用が必須です。で、目元しか見えないから外国人と気づかれない。)イミフな私は、にっこり笑って手を併せて(彼女からは年上の人には必ずそうしなさいと指導を受けている)「サワディーカーップ」しか無かったです。

 

隣にいた彼女が「彼は日本人でまだタイ語が充分に分かりません。」と話してくれて男性は驚いた顔をしていたけれど、「日本から来たのか?」(この程度は解る)と言ってから、会話の対象者が彼女に変わった。

 

ご高齢の男性は私の隣に座って、私を挟みながら彼女と話を続ける。そうして自分の昔の軍服の姿をスマホから取り出して私たちに見せて、自分の軍歴を語ってくれている様です。で、この軍歴のおかげで医療費負担が軽微で済んで助かるよといった内容をお話していました。

 

若い頃の凄い勇ましい軍服姿は勲章一杯でした。ご家族の写真も見せてくれて、それを彼女は優しく受け止めて会話しています。この間およそ10分間位です。

 

二人の表情を確認しながらその80代程の男性は、「それじゃ!」といって帰っていきました。

 

彼女曰く「彼は話し相手が欲しくてね。そういう方々にも優しく接する必要があるよ。」と。勿論です。

 

突然に話しかけられると返答に困った際に緊張から「コップンクラップ」と「サワディカップ!」を間違えて言ってしまう時もある自分・・・。

あかん、あかん!もう少しだけ、タイ語を真剣に勉強しようと思った私です。

 

そして、病院に来て「健康には充分に注意を払わなくは成らないのだ!」と考えながらも、病院の外でタバコを吸う禁煙負け犬の自分だったのです。m(__)m

ちなみに、病院周りにはビールは売っていなかったです、はい。m(__)m

最後までありがとうございました。