プロンポン駅近くにある、韓国料理店の広告。


 英語には「WE DO TAKE AWAY KOREAN FOODS!(私たちは韓国料理のお持ち帰りができます)」と書いてある。さて、韓国語にはどう書いてあるのだろうか。

 호텔에서 김치찌개 어때요?
 ホテルでキムチチゲはいかがですか。

 タイに旅行に来てまでも、韓国料理を食べたがる旅行者向けの広告となっている。
 タイで韓国人旅行者を見てきた経験からすると、ココナッツミルクがダメだとか、パクチーがダメだとか、刺すように辛い(韓国料理も辛いのだが、タイ料理とは辛さの種類が違うという)からダメだとか、そういった理由でタイ旅行に来ながらも、タイ料理を避ける旅行者は少なからずいる。ココナッツミルクが入っていない、パクチーが入っていない、唐辛子が入っていないタイ料理はいくらでもあるけれども、タイ料理といえばトムヤムクンくらいしか知らない彼らは、そういった料理を探そうとはしない。そして、現地の文化をできる限り楽しむタイプの僕は、そういったタイプの旅行者とはあまり気が合わない。
 冷房のよく効いた部屋で、キムチチゲを食べたら確かにおいしいだろうとは思うのだけれども、気の合わない旅行者たちの存在が感じられてなんとなく、気持ちが穏やかではない広告であった。