バンコクに到着した。
空港のキンキンに冷えた冷房で
ぼやけた頭と目が覚める。
長いようで短い旅の終焉だった。
 
日本滞在はいつもいつも
ハッとするほどの発見があるけれど
今回は特別に最高の旅。
 
旅のキロクはスープが冷めないうちに♡
書いておきたいと思います。
 
 
【最後の最後まで、ヤ・ラ・レ・ル】
 
国内線では台風による欠航を体験した今回。
その時のことはすかさず体験記にした私。
 
実は、それだけでは終わらなかった。
 
なんとバンコク到着時も
たぐいまれなる悪天候に見舞われ
一度は前のめりな着陸態勢に入ったものの
機体は再びふわりと上空を舞った。
 
その後、上空を旋回し
着陸のタイミングを待つ。
そこにはいつも通りのシナリオはない。
 
さらに、なんとか到着した後も
今度は空港管理局の許可が下りないということで
2時間ほど機内に閉じ込められる。
 
まず、いわゆる豪雨雷雨のため、
空港と飛行機をつなぐブリッジの使用が
出来ない状態だった。
確かに当時はひどい雨が降っていた。
 
しかし雨の勢いがおさまった後も
許可が下りないということで
ずっと待機。。。
 
これにはさすがに
耐えられない人が出てきた。
 
イライラして怒る乗客がいる。
立ち上がってCAに質問しまくる乗客もいる。
「おれが機長に扉を開けるよう、話をつけてくるぜ!」
と言って前方に歩いていく欧米人男性。
 
私達はただアナウンスに耳を傾け
じっとしていた。
 
(正確には娘がとことん爆睡していて
夫はコメディ映画を観て爆笑していたが)
 
 
そういえば、
いつもスムーズなフライトばかりだった。
こういういつもと違う状態に
私達はドキドキさせられる。
どうなっちゃうのって?
 
でも、そういう時こそ
普段のスムーズなフライトが
どれほどラッキーで幸せなことか
教えてくれるのだ。
 
生きているってことは
その反対(死)のリスクが
常にあるってことだもの。
 
 
【一方、荷物受取エリアでは・・・】
 
2時間後にようやく解放され
イミグレーションに並び、ついには
荷物の受取エリアに行くと
 
目を疑う光景が広がっていた。
 
座り込んだり、寝たりする人で
溢れかえっているのだ。
 
 
何とベルトコンベアーが回っていない
 
な、なんと。
 
荷物がまだ届いていないのだ。
 
 
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この時も私達はただじっと
ベルトコンベアーが動くのを待っていた。
 
ジタバタしたって、しょうがない。
 
30分後くらいだろうか。
ようやくソレは回りだし
預けられた荷物たちが
私たちのところに帰ってきた。
 
 
【この旅が教えてくれたこと】
 
台風による欠航と振替便も
機内での長時間待機も
荷物が受け取れないことも・・・
 
大変と言えば大変だけど
本質的には大きな問題ではない。
大幅に時間はロスした。
けれど、それは許せる範囲。
 
なぜなら、これは絶対!という
大切な用事はすべてこなせたからだ。
 
思う通りにならなかったことで
イラつく自分はいなかった。
 
心にあるのは温かな
感謝の気持ちばかりだった。
 
だって家族全員無事だし、
誰も体調を崩してないし
かけがえのない思い出ばかりが胸にある。
本当に最高の旅。
 
今回も素敵な旅だったね、ありがとう!
って、私が絶対一番楽しかったと思ったのに
夫に先に言われてしまった。
 
 
これからは
旅で得た新しい発見を
バンコクでの日常に活かしていこう。
 
 
MAYA