京都で農園訪問など
考えてもいなかった事ですが。
滞在したホテルのすぐ近くに
野菜を売っている風の
一軒家があり
「いちご 500円」と書いてある。
でもそこに「いちご」自体は無くて
ネギやキャベツが無造作に
置かれていて。
全て日本語の世界なので
夫に説明していたら
「そのいちご、 買いたい!」と。
その一軒家風のお家は
扉を開けて
「ごめんください」しても
誰もいない。
それでも諦めず翌日訪問して
奥の庭の方に人が居たので
やっとの事で
「あのーいちご、1パックください」が言えた。
そうしたら、さらに奥に
畑やビニールハウスがあって
そこで今から苺を摘むという。
苺が可愛らしく
美味しそうに熟れていて
その美しさと味に
誰より感激していたのは
タイ人の夫だった。
彼は日本の苺やトマトなどの大ファン。
「うますぎる~!!」と
子供みたいに大騒ぎするほどだ。
私も、この苺の甘さには
驚かざるを得ない。
まさか京都の思い出になるとは。
そして、この農園では
いろいろな京野菜も栽培されていて
おじさん曰く
「このネギは今から
青山の紀伊國屋スーパーに
嫁ぐんだよ。」
東京の家族に
お土産として
人参や里芋の野菜を買ったり。
日本での農園訪問。
ずっとずっとやりたかったけど
なかなか叶わなかった。
ここの畑では
夏は真っ赤に熟れたトマトが
採れるという。
「また来たい」
「今度は夏においで」
今回の旅で
最も忘れられない家族の思い出は
多分、この京野菜と苺なのだ。