ปลากระแห (プラー・クラッヘェー 学名:Barbonymus schwanenfeldii)とปลาตะเพียนทอง (プラー・タピィアン・トーン 学名:Barbonymus altus)は、コイ科 (Cyprinidae)Cyprininae - Poropunti亜科に属する淡水魚。

 コイ科 の上位分類であるコイ目 というのは、魚類ではスズキ目に次ぐ大ファミリーで、コイ科は淡水魚中最大の種が属する科だそうだ。分類は流動的で、この2種が属するCyprininae- Poropunti亜科というのは、Wiki 日本語には記載がなかった。

 当然、タイにもコイ科(タイ語でวงศ์ปลาตะเพียน  ウォン・プラー・タピィアン)の魚が多く、現在確認されてるのは204種以上。この数字は世界第3位だそうだ。

 プラー・タピィアン・トーンというのは、直訳すれば『金の鯉』という意味だが、プラー・クラッヘェーの意味は不明。クラッヘェーという単語を、กระ(クラッ)とแห(ヘェー)に分解すると、其々「そばかす、タイマイ(亀)」、「投げ縄」という意味になる。ここから連想できる単語は・・・解りません!


 ปลากระแห (プラー・クラッヘェー)の形態的特徴は、側偏し短い魚体、小さな頭部、高く盛り上がった背部、小さな鱗、2対のヒゲ、等がある。体色は、黄金色を含んだ銀色。背鰭と胸鰭を除いた鰭には鮮やかなオレンジ色が見られる。体長は15~25cm。
 タイでの分布は、全土の河川や湖沼で、同科他種の魚と群れを形成している。(食性の記載はなかったが、植物性中心の雑食だと思う)
 生鮮、燻製、干魚で消費される他、ปลาร้า(プラー・ラー 塩漬魚 実質は馴れ寿司)、ปลาส้ม(プラー・ソム 直訳:酸っぱい魚)等に加工される。
 この魚の方言には、กระแหทอง(クラッヘェー・トーン 直訳:金色クラッヘェー)、ตะเพียนหางแดง(タピィアン・ハーン・デーン 直訳:尾が赤い鯉)、東北部の、ลำปำ(ラム・パム 直訳:パム?な胴体)、北部の、ปก(ポック 直訳:表紙)、南部の、เลียนไฟ(リィアン・ファイ 直訳:火を真似る)等がある。


 ปลาตะเพียนทอง (プラー・タピィアン・トーン)の形態的特徴は、同亜科のปลากระแห (プラー・クラッヘェー)に似るが、鱗がより大きく、背鰭と尾鰭に黒縞がないことが相違点となる。体長は最大30cm程。
 タイでの分布は、中部・北部・東北部の湖沼や運河等。同科他魚と群れを形成していることが多い。
 ปลาตะเพียนทอง (プラー・タピィアン・トーン)は、タイ人には昔から馴染み深い魚で、色々な料理に利用されてきた。
 この魚の方言は、ตะเพียนหางแดง(タピィアン・ハーン・デーン)、ลำปำ(ラム・パム)、เลียนไฟ(リィアン・ファイ)等、ปลากระแห (プラー・クラッヘェー)と重複して使用されている。





 コイ目コイ科というのも一度整理した方が良いのかなぁ・・・ 訳が解らなくなってきた。