死んだ人は
私のかけらを
もってっちゃうのかな

それとも
その人と私の
かかわった部分が
もってかれちゃうのかな

よくわからないけど

ぽっかりと
しーんと

声をひそめている
わけではなくて

死んでしまっている

私の一部が

さびしいとか
かなしいとか

そういう気持ちとは別に

死んでしまっているよ

どこなのか
よくわからないけど

「死」は
そこを越えてしまうと
その人の
問題ではなくて
残された者の
問題に変わる

私の「死」は
私が主体になる「死」は
死ぬまでの時間