クリエイティブ・リングでは、年数回文学者などの歴史ゆかりの地を廻る文学散歩をしてます。11回目は小説「人間失格」の筆者太宰治、未だに衰えぬ人気を誇る彼の足跡をたどって、所属の役者神居君と散策しました。
まず、駅前の彼の文学サロンへ。ここには晩年三鷹に暮らした彼の資料や著作物が置かれてます。かつては、山崎富栄の下宿があり、彼は仕事場にしていました。ここから二人は玉川上水へ入水したのです。
次に、玉川上水の入水場所へ。ここから5分ほど。駅からも10分足らずです。しかも、流れは小さな小川程度。こんなところで、と驚きです。(当日は大雨などで増水し流れも急になったそうです)向かいの歩道脇には、彼を忍んで、故郷の金木町の玉鹿石がひっそりと置かれてます。
家に戻ってから、父の蔵書に並んでいる「人間失格」の古びた初版本を取り出して、彼を偲びました。