A2は在籍頭数が少なく、上下のクラスとの混合に編成される場合が多いが、今開催は今季の収得賞金上位2頭がA1と、下位5頭がB1との混合に回され、ここはA2のみの組み合わせ。近走の着順はもちろんのこと、相手関係と内容も精査したい一戦だが、この頭数でも絞りにくい。土曜は前半が重い馬場に映り、障害で手間取る馬も目立ったが、さらに気温が上がる日曜も同様か。障害の出来が重要となりそう。

前開催の1組特別で最先着のロングビユウテイ。障害天板で一旦止まったものの、すぐに腰が入り、下りて長く脚を使う好内容で、現在5連続連対中。混合の前二走はB1格付で10キロもらいだったのが、自身昇級した今回は賞金分加増もあって一転して積む立場と、重量関係は厳しくなっているが、デキの良さ目立ち充実。

マサタカラはB1格付だった四走前に、現級との混合特別を差し切り。その後の二戦は相手が強かったが、自己条件に戻った前走では、終いよく伸びてロングと約2秒差の3着。末脚強力で、重量面で好転する今回は逆転十分だが、前走も手間取った障害がまずは大きなカギとなる。下りる位置次第では突き抜けられる。

マルモタイショウは前々走に、好位から速い脚でスパッと抜けて特別勝ち。やや手薄な組み合わせで、軽馬場も大きくプラスに作用したが、ここでも実績は引けを取らないし、当時2着のロングより重量関係も有利。軽馬場に良績が集中し、前走も末に詰まったように、重いと動きが渋くなるタイプだが、力差なく圏内。

リュウセイペガサスの前々走は、格上の実力馬相手に障害トップ抜けから見せ場十分の3着。前走は障害で止まったのが響いてシンガリ負けだが、道中で息を入れられなかったうえに仕掛けも早く、明らかにオーバーペース。同型が抜けた今回は、そこまで厳しい流れとはならずに道中で先手可能、手替わりで見直し場面。

ゴールデンペガサスは、前々走にB1とはいえ自身初の特別勝ちを収めるなど今季好調。再昇級初戦の前走は障害で一旦止まって7着も、カカリは悪くなかったし、二腰目の入りも良かった。下りてから長く良い脚を使え、障害まとめて追い比べに持ち込めれば現級でも戦える。手の合う赤塚に戻るのもプラスで要注意。

コウシュハハリアーは前開催の2組特別で2着。終いの伸び脚が目立ち、障害課題でも末脚一番を示したが、遅れ差しで展開に恵まれた面も。自身の課題が解消されたわけではなく、ここもすんなり一腰は望み難い。引っ張られない流れ、フルに能力発揮ならまとめて面倒を見る場面があって良いが、どこで下ろせるか。

六走前に現級特別勝ちがあるピュアリーナナセは、その後が振るわないが、いずれも格上相手で、自己条件に戻る今回は見直しの余地もある。前走が障害で座り込んで競走中止、今の馬場だと下りてから我慢が利かずに詰まる場面も想定されるだけに手を出しにくいが、一変を求めるのであればこのタイミングか。