重賞の谷間の今節、月曜メインのオープン特別ももちろん注目だが、馬券的な興味はこちらか。A1が6頭、A2が3頭の混合で、今季の現級特別好走馬を重視が自然だが、土曜よりさらに気温が上がる予報で、依然として時計は出るとはいえ前開催とは少し違う乾いた馬場。四頭出しの久田勢、三頭いる牝馬、実績馬と5歳馬の比較、扱いに悩む要素は少なくない。

二走前の現級特別で豪快な後方一気を決めたブラックサファイアは、前走も障害一腰から差し脚を見せての2着と、デキに関しては申し分ない。ここなら力は一枚上だし、前走と同重量で、馬場も多少変わったとてそう気にならず、あっさり突き抜けて納得。ただし障害で止まる恐れは常に孕むだけに、オッズと相談の必要も。

ダイヤカツヒメは三走前に現級特別勝ち。前走は4歳馬が飛ばす流れに付き合わなかったが、無難な内容を示してデキ上々、障害で乱れたのは重賞の四走前くらいで、ここも好位から一腰が望める。次開催の5歳牝馬限定特別を見据えつつだが、賞金状況考慮が必要な場面でもなく、力通りの評価で良い。安定味上位で争覇圏。

同厩シンエイアロイは三走前に障害で乱れたが、二走前に修正しての前走は、番手から障害スムーズ、末まで緩まず歩き好内容の3着。軽馬場が大きくプラスに作用したことはたしかだが、昨季からの地力強化は本物。厳しい5歳シーズンに目処が立ち、前走ほど軽くないここでも、さらに前進は可能。上位争い十分。

ジェイホースワンの前走は、昇級初戦でいきなり強敵相手に編成される厳しい条件だったが、不得手な軽馬場で5着なら悪くない。現級に目処が立ったし、以前より道中の集中力を増し、ズブさも抜けつつある。本格化気配十分で、切れ味勝負では分が悪いが、前走より馬場が落ち着けば追ってのしぶとさが活きる。要注意。

ホクセイウンカイの近走は、自身の内容は決して悪くなく、デキに問題があるとは思えないのだが、結果につながらず、相手強化がこたえている印象も。5歳シーズンの厳しさを味わっているが、ここも相手は揃っており、まだ上を目指せる素質馬でも、少し慣れが必要な段階か。それほど大きな力の差はないが、入着級。

前走で2組の平場を快勝したキョウエイリュウ。成長力一歩で、世代重賞5勝の実績は過去の話としても、ひと頃の不振を脱してデキは良いし、現級では力上位なのはたしか。今季の特別では結果が出ていないように増量カギだが、今の軽めの馬場は合っているし、ここも障害スムーズなら上位争いに加わって不思議ない。

A2格付のピュアリーナナセの前走は、障害を下りて抜け出し、末まで歩いて押し切る好内容。近走は障害のカカリが良く、デキの良さが目に付くが、今回は相手強化。ここでは道中やや窮屈となりそうだし、地力でも劣るだけに、前走ほど位置は取れないか。格上相手に勝ち負けまでを望めるとは思えず、入着級か。

リュウセイペガサスは相変わらずテンに遅いが、昇級初戦の前走も、道中で押し上げて障害を先に下ろす形を作れていたように、素軽く動けてデキ良し。ただ、今回は上との混合でさらに相手強化。もっと流れが厳しくなるし、下りてから速い脚を使えず、追い比べになっても見劣る。格上相手ではどこまで。

ウンカイタイショウは前走のB1平場2着でA2に昇級、いきなりA1と混合の特別と条件は厳しいが、実績だけでは見劣らない。以前より障害がムラになっており増量カギだが、経験豊富で670程度は気にならない。あくまで障害次第だが、地力では決して引けを取らず、スムーズな競馬できた際には上位食い込みがあっても。