今季オープニングのメインとして4月19日(金)に行われたスプリングカップは、前々で運んだメムロボブサップ(牡8、坂本)が第二障害を一腰で抜けると、後続を突き放して圧勝。通算43勝目を挙げました。
馬場水分1.3%で勝ち時計は1分36秒6。障害を下りてから追い上げたアオノブラック(牡8、金田)が2着、好位からしぶとく粘ったヤマカツエース(牡5、金田)が3着に続いています。

休催期間を挟んでの開幕週の特別。
結果がどうであれ、どの馬も評価を上げたり下げたりする場面ではない、と思いながら見ていましたが、現役最強馬(異論は少ないでしょう)メムロボブサップがまずは順当勝ちを収めました。
この馬が特別で勝っても、今さら内容については語ることはないです(^^;
勝って当然、と受け取る方も多いでしょうが、ばんえいの特別、そして何より年度初戦となれば、強いから勝つというものではなく、オレノココロなどは古馬になってから初戦を勝ったことがありませんし、レース体系の違いもあって同じには論じられませんけど、カネサブラックやスーパーペガサスだってコロッと負けたりしています。
どちらが上とか良いとかではなく、いつでも緩めないのがメムロボブサップということで、昨季[10-3-0-2]と戦前に書きましたが、重賞を除くと[7-0-0-0]。
年間で重賞を3勝して、特別(と平場)を一つも落とさなかった馬など、これまでいたでしょうか。(反語)
ちょっと障害のカカリが良過ぎて、並みの馬ならヒザを折ってもおかしくないくらいでしたが、来週28日の重賞ばんえい十勝オッズパーク杯に向けては特に問題ないでしょう。
今回は単勝1.4倍でしたが、次はどこまで下がるか、といった感じです。

アオノブラックは下って良い脚、そこから存外モタモタしたのは初戦ゆえでしょうが、無難な滑り出し。使って良くなるのは間違いなく、軽荷の時期なら流れも問いませんが、今季はタメて終いを伸ばす競馬に徹するかもしれません。
思った以上に動いたのがヤマカツエースで、もともと障害巧者ではありますが、やはり減量もプラスに作用したでしょうか。昨季の春先より仕上がりも良い印象で、さらに地力強化が望めるシーズンとなります。
インビクタ(4着)は障害スムーズ、下りてもしっかり歩き内容上々。ひと工夫は必要となるでしょうが、今季もいつでもチャンスあるでしょう。

あとは離れましたが、ヘッチャラ(5着)は障害をしっかり上がり、終いも自身なりに歩き、まずまず。このまま順調に経験を積んでいければ良いでしょう。
オーシャンウイナー(6着)は積極的に出して行き、天板でややモタつきながらも障害はまとめましたが、下りてアラアラ。このあたりが課題ですが、今季は注目している一頭で、使っての良化に期待です。
コマサンエース(7着)は、680でこの相手だと前半置かれると端からわかっているので内容重点。障害は変わらず良かったですし、条件が合えば今季も面白いでしょう。
キングフェスタ(8着)は後方からの仕掛けでも障害でストップ。今季の古馬重賞では厳しいと私は思っていますが、それほど大きくない馬が44キロの馬体減、デキを整えることが先決です。
ツガルノヒロイモノ(9着)は障害で苦戦。一線級相手だと楽な展開は望めませんが、今回は力試しで少し強気に仕掛けた印象もあり、次走改めて注目です。


いちおう全馬触れましたが、先に書いたように、この一戦だけで大きく評価が変わるものではありません。
シーズンの後半にこそ大きな山場があると昨季のメジロゴーリキが示してくれましたが、今季も一戦一戦に注目しつつも、長いスパンで見守ることといたしましょう。

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