もうだいぶ前の話になるが、7月8日にJRA函館競馬場へ行ってきた。

私が住む札幌からだと、帯広より遠い函館だが、熱心な中央競馬ファンだった数年前までは、年に一度は必ず行っていた。
札幌を土曜の朝4時半過ぎに発てば、高速道路を使わずとも開門前に着く。腰を据えて最終レースまで楽しんで安宿に素泊まり、日曜ももちろん最終までガッチリ、というのが恒例行事になっていたものだ。

ただ、いまや中央にはほぼ興味がなくなってしまったので、5年ぶりの函館。
それも競馬場が目的ではなく、久々に道南をラウンドした中での一部で、記事タイトルどおり、寄ってみた、だけ。

 


それでも私は競馬場という場所自体が好きなので、懐かしさを感じると同時に、慣れ親しんだ感覚もすぐに戻る。
着いたのが14時過ぎ、というあたりがライトファンぶりを示しているが、2階へのエスカレーターに乗ってコース側へ。
すぐに空席を見つけ、そこに陣取ろうかと思ったのだが、重賞もない土曜でも多くのファンで混雑している場内の様子からすると、場所取りされていない席が残っているのはちょっと不自然?
そう思いながら周りを見渡して得心。

おっとっと、スマートシートってやつですか。
もともとは自由席でも、現在は金を払わなければ座れない場所だったようで、危ない危ない。
まぁ開門直後にマイベストポジションを確保していた昔とは違い、最初からブラブラと場内を見て回るつもりではあった。

私は改装前にも行ったことがあるが、現在のスタンドはリゾート地をイメージして作られたらしく、後に改装された札幌よりもデザインが近代的(?)だし、函館山が見えて海が見えて、時間によっては函館空港発着の飛行機の姿を見ることもできる。全国でも有数の「映える」競馬場だろう。
スタンド内を歩いていると帯広のほうが広く感じるくらいで(入場人員が違い過ぎるけど(^^;)、中央では最も小さなものかと思われるが、本開催も12日間に減らされたし、これでも特に問題はないのかもしれない。

 



函館競馬場の特徴の一つが、パドックシート。
背もたれのついた立派な椅子に座ったままパドックの様子を見ることができる。
……のだが、改装直後の2010年に初めて見た時から、どうにも良いものだと私には思えなくて。

 



私は馬券検討上はパドックをそれほど重要視していない(見てもわからない)が、本場へ行くと、儀式的に見には行く。
そういった方も多いだろうし、ガチガチのパドック派の方もいるだろう。

ただ、個人的な意見、と便利な言葉を使っておきますけど、パドックって、ガラス越しに見るものではないよな。
テレビやネットなら仕方ないけど、せっかく競馬場にいるのだから、じかに見て馬体その他をチェックしたいし、音も匂いも空気も感じたい。それこそがライヴの魅力ではないか。
座ったまま見られますよ~、快適でしょ~、と言うけど、魅力を自ら削いだうえでの、ちょっとした押し付け感があると思わないでもない。

もちろん、外に出て近くで見ることもできるのだが、かなり急な階段を上り下りするか、グルッと遠回りするか。
パドック見て馬券買ってレース見て……を繰り返すファンには優しくない作りだな、とは以前から思っていた。

 



まぁ前述のように、開催の少ない競馬場なので、パークウインズとしての利便性を重視して2階最優先に作られたと考えれば、コンパクトにまとまっているとも言えるかな。
だったらデザインに凝る必要はなかったと思うけど。

文句めいたことも書いてみたが、私は中央ファンではないので、べつに関係なかった(^^;
あ、競馬場に入った以上は馬券を買わなくてはいけないので、そこはきちんと(真面目だなー)。
中央はルメールと休み明けの馬を買っとけば当たるっしょ、という単なる証拠画像なので、これはどうでもいい。



スタンドの脇にある「ふれあいパドック」へ足を運ぶと、細い馬と小さい馬の姿が。
サラのほうは、今年より誘導馬を務めているクリンチャー。
ロンシャン、佐賀、名古屋で走った馬など、この馬だけだろうねぇ。

ポニーの名前は忘れたが、どちらも二重の柵の外から眺めることしかできない。

うーむ、どのあたりが「ふれあい」なのだろう……。
後から調べたら、小さいお子様を対象としたポニー体験乗馬や写真撮影会も行っているようだが、その時間以外は、ただ見るだけ。
帯広競馬場の「ふれあい動物園」を知る者としては、ちょっと物足りなさも感じたり(~_~;)

 



私は、そりゃあ帯広が一番好きなのですが、5月には門別に初めて行き、今回は5年ぶりの函館。
本文に書いたように、競馬場が好きなのは間違いないし、他場見学(?)も、なかなか楽しい。
中央の北海道シリーズが、とっくに札幌に移っている中でタイムリーさに欠けた記事となりましたが、その札幌も、一度は行く予定にしております。
でも、その前に、まずはばんえいグランプリっ('ω')ノ