彫り終わりました。


埋め用の彫りなので、若干早めに終わりました。



彫り埋め用の彫りは、薬研の中を余り綺麗にしておりませんが、それ以外でも変えている部分が有ります。




一つは、彫り駒の時より、更に少し(0.1mm程度)太く彫って居ます。

それと、細い所を、彫り駒よりも更に深めにしています。特に、入りや払いの部分。




太めに彫るのは、研ぎ出しから仕上げで、彫駒よりも削る量が増えるから。

錆漆は、いくら丁寧に埋めたとしても、仕上げ中でも小さな穴が出来ます。これを丹念に埋めて研磨するので、彫り駒よりも削れます。




入りや払いを深めに彫るのは、錆漆が綺麗に入らない事も多いからですが、なかなか思う様に行きません。

ただし、リカバリーは可能ですので、彫埋めの1番の課題は、滲みを出さない事ですね。

これをやりますと、全てが終わります。。。



あとは、数回に分けて錆漆を入れるのですが、しっかり硬化していない内に次の錆を入れると、全く硬化しなくなる事。

既に、何回かやってしまって居ます💦💦💦

ただ、こちらは、リカバリーは可能ですが、埋め直しになりますし、研磨量も増えますので、1回目をしっかり硬化させる事が必要です。





彫る作業よりも、錆漆の状態をうまく作る事が難しい所です。



久しぶりの彫埋めなので、気を付けて進めたいと思います。