彫埋めの習作、第16作の巻菱湖は、幾分滲みが有ったり、埋めに難が有ったりで、世に出せなかったもので、何方かに、無償で貸し出そうかなと思っておりました。



そんな駒ですので、盛揚の習作に回しました。



もう一つ、第2作の水無瀬を磨き直して、来月末迄に、2組を盛揚ようと思います。




まず、巻菱湖は、光沢の有る漆です。

粘口を高めに盛って居ますが、10月の暑い日にやりましたので縮んだ駒が半分くらい有りました。





芯乾きが良い漆なので、もしかしたら縮まないかなと思いましたがだめでした。





盛揚の状態は、相変わらず良い線と悪い線が混在しています。

長い線は、割とブレ無く引ける様になりました。





線がクロスする部分は、もう少し凸凹を減らさないと、下品に見えてしまいます。

あと、細い線がヨレてしまいます。





小さなゴミは、肉眼では余り目立ちませんが、写真だとポツポツと有ります。

粘口にして、かなり目立たなくなりましたが、何とかしなければと思います。



後は、部分的に高くポテッとしない様に変えて行きたいと思います。