磨き依頼の予定日が来ましたので、磨き、第14作の漆入れなどををやりながら、巻菱湖書の彫りを進めます。
こちらは、練習も兼ねて、埋駒にしようと思います。
書体は、巻菱湖書の中字太さです。
駒の書体としては、一番人気の書体ですが、一作しか作った事が有りません。
前回は、プリンターを変えた直後で、滲んで太くなって居た字母の彫り癖が抜けず、全体的に細くなって、細字の菱湖になってしまいました。
今回は、とにかく、字母通りの輪郭を、きっちり出す事を目標にします。
どんな駒でも、文字の輪郭を綺麗にするのが、第一に優先されるべきだと思います。
彫りに関しては、今回、彫り埋め用の彫りとして、彫り駒よりも印刀を立てて彫ります。
理由としては、印刀角度のブレで、輪郭のズレが少なくなりますし、錆漆の保持に少なからず良いと思うからです。
彫り駒の場合、彫り跡の壁面や、谷線を綺麗に見せるため、角度を浅目に入れ(浅過ぎると、勢いが無くなりますが)輪郭、谷線、彫り面に気を使いますが、今回は、輪郭のみに集中です。
一番の課題は、埋め方です。
どの様な手順にするかは頭に有ります。
綺麗な文字面の埋め駒を、頑張って作り切りたいと思います。