一作目の魚龍一字書です。

駒磨きの合間にと言う件名ですが、最近、こちらばかりになって居ます^^;

駒磨きの方は、余裕を持った日程を組んでいますので、納期のお約束は必ず守れますが、急ピッチで漆(合成漆を使用)まで行いました。


彫り完成
彫りは、かなりの集中力を使いました。
太字なので、一画を何回かに分けて彫る場合が有ります。

輪郭をキッチリ出すため、木地表面の刃と刃先、印刀の角度などに気を使いました。
彫る場所により、微妙に変えなくてはなりません。

彫り台を如何に上手く動かせるか。
印刀側は動かさず、上記の印刀の状態を駒台側で作り出します(イメージ)。

一画彫ると疲れて休憩を繰り返し、何とか1組を彫り終えました。
失敗した時の為に、駒木地をもう1組買いましたが、軽度のミスのみで使わずに済みました。

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歩から彫り始めましたが、桂馬の途中から、砥石を新調しました。
それまでは、彫刻刀用の砥石と、仕上げは2000番の耐水ペーパーで行なって居ました。
新しい砥石は、水に浸す必要が無く、脇に置いてスポイトで水を垂らして使用出来ますので、とても便利!
多い時は、一面の途中で2回程研ぎました。

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目止めは、字母紙を取ってから行いました。字母紙は、取らずに目止めはが良いと言われてますが、超初心者なので綺麗に剥がしてから目止めです。
お湯に少し浸して取ると、早く綺麗に出来ます。

目止めは、彫り跡が分かり易いセラックニスを使いました。
その後、修正を行い、合成漆を入れました。

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1週間くらい乾かして、研ぎ出してみよと思います。
上手く出来て居れば良いのですが、、、



字画が少ないから楽だろうなんて気楽に一字書を選びましたが、かえって時間が掛かった様に思います。

また、字母紙作成から行ったのですが、字母紙の大切さを改めて思い知りました。

満足行く出来では無いので、字母紙修正などを行い、また挑戦したいと思います。
この一作目は、ピカピカに磨いて、いろんな人に見てもらおうと思います。